働く女性が30代までにしておくべき18のこと
ワーキングウーマンとして働き続けるために、20代~30代のうちにしておくべきこととは? 経営者として母として、そして転職サポートのプロとして、幅広い見識をもつ川崎貴子さんに、仕事の心得から恋愛&結婚、お金との向き合い方までを徹底ASK! 40歳になってから気付くのでは遅い、18のアドバイスをお届けします。
「仕事の心得」編
1. 長期で働くビジョンをもつ
長く働くことを意識しているのと、5年後は何をしているかわからないと思っているのとでは、仕事への取り組み方と覚悟が違ってきます。たとえば60歳まで働くと決意すると、猛ダッシュで走り続けるのは無理ですよね。特に女性は目の前のことに200%の力で取り組みがちなので、常に全力投球をして身体を壊してしまうことも。息切れを起こさないためにも、長い目で見て自分が今どの時期にいるのか、長期スパンでタイムスケジュールを組むことが必要です。
2. 優等生になっても得はなし
「毎日ちゃんとやろう」という几帳面さがアダになることがあります。その真面目さは裏を返せば、「きちんとしていると思われたい」と周囲の承認を求めているのと同じ。それよりも、結果を出すことにコミットすること。そうでないと、「こんなに一生懸命がんばってるのに、あのサボってる人のほうが認められてる」と考えてしまうことに。仕事は週単位、月単位で結果を出せばいいんです。会社は学校ではないので、優等生であることが評価の基準ではありませんから。
3. 「私の仕事!」に固執しない
20代はもちろん、30代になるとますます「これが自分の仕事」という価値観が確立されていきます。それに固執してしまうと、新しいチャレンジをしなくなり、下の世代を育てなくなります。これからの時代は、子育てのための時短勤務や親の介護も重要になりますから、男女ともに会社にいる間に高いパフォーマンスを出すことが求められます。そのためには、自分の仕事を周囲に共有して、誰でもフレキシブルに動けるようにすること。「自分にしかできないこと」を作ってはいけないんです。自己満足に固執する人は組織全体のパフォーマンスを下げてしまいます。
photo : Getty Images
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PROFILE
川崎貴子/1972年生まれ、埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性誌での執筆活動や講演多数。婚活女性のための勉強会「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。11歳と4歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)、『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)など。恋愛に関するコラム「酒と泪と女と女」をninoyaブログにて執筆するほか連載多数。