アクション5
直すべきところは提案、でも無理に掘り返さない
こういうところを直すから、あなたもここだけは直して欲しい、という提案がなければ、一度終わらせた関係を元に戻す意味はないはずです。ただ、その際に、「こういうところは嫌だったから直して」という過去の話をすると、喧嘩になりやすい。基本的には、彼のこういうところが嫌だった、という斬り口ではなく、どうしてあのとき怒ってしまったか、なぜ許せなかったか、など、自分がどのように思ったかを話すにとどめて、話し合いが決裂しないように気をつけるべきです。
また、自分が直すべきところとして自覚しているところと、カレがあなたに直して欲しいと思っていることがちゃんと一致していない場合も。以前、私が束縛しすぎて別れた、と思っていた元カレと話したときに、「束縛されるのが嫌だったのではなく、生活がだらしないのが嫌だった」と言われて誤解していたことがわかったこともあります。カレがどんなところに嫌気がさしているか、を誤解せずに認識しないと、いくらアピールしてもカレには届きません。
Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新の著書は今を生きる女性のお金の使い道や稼ぎ方について評した『オンナの値段』(講談社)。
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