孤高の芸術家の素顔を5つのエピソードでひも解く②
2.どこでもデッサン! 終生変わらぬテーマは「人間」です
彫刻家として名声を獲得したジャコメッティだが、最も日常的に行っていたのはデッサン。アトリエはもちろん、行きつけのカフェなどでも手元にあった新聞や紙ナプキンに、目に留まった人をスケッチするほどだった。「生涯をとおして、あらゆる過去の芸術作品を模写していましたが、やはり人間が描かれたものが多いです。ジャコメッティにとって作るのがいちばん難しい存在が人間でした。生きた人間の眼差しをどう捉えるかをずっと考えていたジャコメッティは、見つめると見返してくる“目”をどう形にするかを、過去の芸術から学ぼうとしていたのかもしれません」
Text: MAYUMI YAWATAYA Illustration: NAMEKO SHINSAN
-
「ジャコメッティ展」
6月14日~9月4日
㊡火10:00~18:00(金・土~20:00)
国立新美術館 企画展示室1E
一般¥1,600ほか
※10月14日~12月24日、
豊田市美術館へ巡回。
お問い合わせ/
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
www.tbs.co.jp/giacometti2017/
-
『エル・ジャポン』7月号をチェック!
“BODY CHANGE”を掲げた本号では、夏に向けて磨き上げたい本気のボディ特集! エクササイズから食事法、瞑想などボディからマインドまでを磨き上げるさまざまなコンテンツをお届け。そのほか、“青石ひかり・赤石ぴかり姉妹が占う2017下半期の運命”や“水晶玉子によるオリエンタル占星術”、今すぐほしい“夏の小物図鑑150”まで充実のコンテンツをラインナップ。高梨沙羅がカバーを飾った、別冊付録の『ウィメンズヘルス』もお見逃しなく。