魅惑の彫刻家を5つのエピソードでひも解く! エル的ジャコメッティ入門ガイド
2017/06/12(月)
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孤高の芸術家の素顔を5つのエピソードでひも解く②

2.どこでもデッサン! 終生変わらぬテーマは「人間」です

彫刻家として名声を獲得したジャコメッティだが、最も日常的に行っていたのはデッサン。アトリエはもちろん、行きつけのカフェなどでも手元にあった新聞や紙ナプキンに、目に留まった人をスケッチするほどだった。「生涯をとおして、あらゆる過去の芸術作品を模写していましたが、やはり人間が描かれたものが多いです。ジャコメッティにとって作るのがいちばん難しい存在が人間でした。生きた人間の眼差しをどう捉えるかをずっと考えていたジャコメッティは、見つめると見返してくる“目”をどう形にするかを、過去の芸術から学ぼうとしていたのかもしれません」

辛酸なめ子さんの“人生イラスト”PART.2 
《4人の人物》左
青のボールペンで「パリ=ジュール」紙(1960年8月6・7日付)に描きこまれた人物スケッチ。スケッチ帳がなくてもこのとおり。自分の目が捉えたものを描き留めるのは、芸術家の本能のようなものだった。
1960年 神奈川県立近代美術館(旧矢内原伊作コレクション)

Text: MAYUMI YAWATAYA Illustration: NAMEKO SHINSAN

  • 「ジャコメッティ展」
    6月14日~9月4日
    ㊡火10:00~18:00(金・土~20:00)
    国立新美術館 企画展示室1E
    一般¥1,600ほか
    ※10月14日~12月24日、
    豊田市美術館へ巡回。
     
    お問い合わせ/
    Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
    www.tbs.co.jp/giacometti2017/

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