アメリカン・ニューシネマのクールなアイコン
フェイ・ダナウェイ
さて、ヌーヴェルヴァーグの余波は、海を越えたハリウッドにももちろん及んでいた。スタジオが権力を失い、斬新なアイディアを持つ独立系作家が台頭してきたのだ。ケネディ暗殺など当時の不穏な社会を反映したアンチヒーローものが多く製作されるなか、フェイ・ダナウェイは『俺たちに明日はない』 ('68年)で実在の銀行強盗を存在感たっぷりに演じた。
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『俺たちに明日はない』('67)
自動車泥棒のクライドと、ウェイトレスだったボニーはコンビを組み、町から町へ銀行強盗を繰り返す。'30年代の大恐慌時代に実在したふたりの出会いから壮絶な死までを描く。
文・選 aggiiiiiii(ジン『KAZAK』編集、発行人)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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aggiiiiiii
アギージン『KAZAK』編集、発行人。写真家コリーヌ・デイのファンジンや、ソフィア・コッポラ監督作『ブリングリング』のオフィシャルファンジン、「わたしたち世代のフェミニズム」などをテーマに発行している。http://kazakmagazine.blogspot.jp/ -
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