眠らない女性は太る!?
「実はあまり知られていませんが『眠らない女性は太る』といわれています。厳密に言うと、眠らなくても眠りすぎてもダメなのですが、それは体の中のホルモンが影響しています。眠らないとインスリン分泌が悪くなって、血糖値が上がり、レプチンというホルモンが出ず、食べ過ぎを抑えられなくなります。また反対にグレリンというホルモンが出て食欲が増し、交感神経も優位になるので高血圧に。これが太るという根拠。そのほか睡眠不足によるアルツハイマーのリスクや精神不安定やアルコール依存など、さまざまな症状が睡眠と大きく関わっていると言われていて侮れないですね」
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西野精治先生
スタンフォード大学医学部精神科教授。同大学睡眠生体リズム研究所(SNCラボ)所長。医師、医学博士。87年に渡米後、突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ。「睡眠の謎を解き明かして社会に還元する」を命題に日々研究を進める。著書『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版刊 ¥1,500)がベストセラーに。現在は研究のかたわら、寝具の研究開発や多数の講演、TV出演なども行う。
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