日本女性の睡眠は短すぎ!?
「今までの研究の中で、日本人の睡眠時間が世界の中で短く、欧米では女性が男性より長く寝るが、日本人では女性の睡眠時間が男性より少ない、ということがわかっています。つまりそれは“日本人女性が世界の中でも1、2を争うほど眠れてない”ということなんです」と語るのは、著書『スタンフォード式最高の睡眠』がベストセラーとなっている西野精治先生。「日本人女性のこの状況は、ただ“がんばり屋さん”で済む話ではなく、日々の足りない睡眠時間が徐々に溜まっていってしまっている状態。実はこれは大きな問題で、単なる“睡眠不足”を超えてもっと深刻な“睡眠負債”を抱えてしまっているんです」
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西野精治先生
スタンフォード大学医学部精神科教授。同大学睡眠生体リズム研究所(SNCラボ)所長。医師、医学博士。87年に渡米後、突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ。「睡眠の謎を解き明かして社会に還元する」を命題に日々研究を進める。著書『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版刊 ¥1,500)がベストセラーに。現在は研究のかたわら、寝具の研究開発や多数の講演、TV出演なども行う。
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