早耳調査隊がゆく!
ジェンダーはフルイディティが時代のキーワード
ファッションから赤ちゃんの名づけ、そしてトランス・ジェンダーのアイコンまで、“今”を語るためのキーワード“ジェンダー・フルイディティ (ジェンダーの流動性)”。来年のアカデミー賞確実と噂され公開前にも拘わらず今もっとも話題の映画『The Danish Girl(邦題:リリーのすべて)』で描かれた主人公夫婦、ゲルダ&アイナー・ウェゲナーの人生とともにいち早く解説!
子どものときこそ服はジェンダー・ニュートラル
それは、わが子がどのような性自認や性的指向を持ってもその名前が妨げにならないように、さらには、周囲にそういった子どもたちがいること、大人たちがいること、それを「当たり前だ」という感覚を身に付けられるといった思いもこめられているに違いない。
赤ちゃんをとりまくジェンダー・ニュートラルの流れは衣料品やおもちゃにまで現れている。「バナナ・リパブリック」は赤ちゃん用商品の中で特に男の子や女の子といった性別に直接結びつくブルーやピンクを廃したコレクションを発表。
スウェーデンのストックホルムにある「トイザらス」は、早くも2013年に全面的にジェンダー・ニュートラル路線に転向している。日本の名づけも男の子で「連」などは常にランキング入り。名づけのジェンダー・ニュートラルさでは、日本もかなり先を行っていた?
Text : Ryoko Tsukada