ジェンダーはフルイディティが時代のキーワード
ファッションから赤ちゃんの名づけ、そしてトランス・ジェンダーのアイコンまで、“今”を語るためのキーワード“ジェンダー・フルイディティ (ジェンダーの流動性)”。来年のアカデミー賞確実と噂され公開前にも拘わらず今もっとも話題の映画『The Danish Girl(邦題:リリーのすべて)』で描かれた主人公夫婦、ゲルダ&アイナー・ウェゲナーの人生とともにいち早く解説!
実はキラキラネームじゃなかったセレブ2世の名前
それを証明するかのように、アメリカの赤ちゃんの名前2015年中間報告でジェンダー・ニュートラルな名前が急上昇!
アメリカで新生児の名づけ統計をとっている「babycenter.com」が、今年度の中間報告で、ジェンダー・ニュートラルな名前が急上昇していることを報告。セレブで言うと、皆さんご存知ブレイク・ライブリーの長女はJames。ミラ・クニスの長女はWyatt。ミラ・ジョボヴィッチの次女はDashiel。モデルのココ・ロシャの長女はIoni James。クリステン・ベルの長女の名前はLincoln、次女の名前はDelta。レベッカ・ローミンの双子の女の子はDollyとCharly。ドリュー・バリモアの次女はFrankie。8月1日に2人目の子供を養子にしたと発表したシャーリーズ・セロンがその長女に名づけたのはAugust。といった具合。
2014年生まれのアメリカの女の子の名前トップ5は上からAva、Emma、Olivia、Sophia、Isabellaとフェミニンな名前ばかりだけれど、今回の中間報告で急上昇したのがAmari、Karter、Phoenix、Quinn、Reese、Riverなど。
皆大好きハーパー・セブン・ベッカムちゃんや、ビヨンセの娘ブルー・アイビー、キム・カーダシアンの娘ノースちゃんも当時は「キラキラ?」と思われていたけれど、今は「性の志向性が途中で変わっても対応可能な名前を付けた」ということに多くの人が気付き始めたよう。
Text : Ryoko Tsukada