ジェンダーはフルイディティが時代のキーワード
ファッションから赤ちゃんの名づけ、そしてトランス・ジェンダーのアイコンまで、“今”を語るためのキーワード“ジェンダー・フルイディティ (ジェンダーの流動性)”。来年のアカデミー賞確実と噂され公開前にも拘わらず今もっとも話題の映画『The Danish Girl(邦題:リリーのすべて)』で描かれた主人公夫婦、ゲルダ&アイナー・ウェゲナーの人生とともにいち早く解説!
アカデミー賞確実視『The Danish Girl(デイニッシュ・ガール)』で大注目“ジェンダー・フルイディティ”
世界のファッション&エンタメ界で、今もっとも注目を集めているトピック。それがジェンダー・フルイディティ(ジェンダーの流動性)。
オスカー俳優エディ・レッドメインが主役をつとめ、これまたオスカー受賞監督トム・フーパー(『レ・ミゼラブル』『英国王のスピーチ』)が手がけた『The Danish Girl(デイニッシュ・ガール)』が公開前にして世界中の話題になっている。結婚後、夫が女性に生まれ変わっていく傍らで、妻の苦悩を描いた作品。ケイトリン・ジェンナーのニュースも重なり、ヴェネチア映画祭でのプレミアを前に公開された予告編が解禁されて以来、「オスカー確実!」との呼び声が高い話題作。
主人公、アイナー・ウェゲナー(原語ではエイナル・モーゲンス・ヴェゲネル)/リリー・エルベ、そしてその妻ゲルダ・ウェゲナー(ゲルダ・ヴェゲネル)の物語に見えるジェンダーの流動性を、映画公開の前に2人の人生を原作本と自叙伝をもとに、どこよりも早く解説。
その前に「ジェンダーが形を変える」ことが当たり前になりつつあるファッション&カルチャーのできごとを次のページでおさらい!
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Text : Ryoko Tsukada