合言葉はヌーディ! ブーム必至の3キーワードはこれだ
ガーリーマインド溢れるデザインから、「ブラックアイパッチ」を始めとしたストリートカルチャーを軸にしたブランド、そして世界規模で活躍するモード派ブランドなど、全55ブランドの春夏クリエイションが出揃った今。ここでは、目を皿のようにして今回のコレクションを覗いてきたエディターTが、絶対押さえるべきファッションキーワードをピックアップ。見てしまったら来春夏まで待てないと思うあなた……うん、待たなくていい! 今すぐ取り入れたいムーブメントを独断と偏見でお届けします!
<TREND1>PVC素材
前ページの「トーガ」しかり、数々のブランドから登場した無色透明なPVC素材のアイテムをクローズアップ。
メンズブランドながら、ウィメンズモデルを起用しつつPVC素材を全面に提案したのはカルト的人気を誇る「タカヒロミヤシタザソロイスト.」(写真左)。すでにパリで発表されたルックに、タイポグラフィやグラフィティを得意とする内田洋一郎のハンドペインティングが施されたトップスやフード、マスクメイカーの村山伸制作によるマスクなど、このショーのため作られたPVCアイテムを追加してアップデート。着こなしの次第でこんなにも見え方が変わるという提案を見せつけた。写真中央は、ブランドコンセプトのひとつにミックススタイリングを掲げる「ファイブ ノット」。会場にもPVC素材の装飾を施していた「アキコアオキ」(写真右)は特に足もとにご注目。透け透けPVC素材のブーツがサイハイからミディ丈までが勢揃い。
レイヤードを前提にしたPVC素材のトップスやボトムもさることながら、素足でもOKなシューズまでアイテムの幅は広く、マンネリ化した着こなしのムードを変えるアイテムとして、春夏のマストハブとなりそう。
<TREND2>トランスペアレントなプリーツ
こちらもPVC素材と同様、レイヤードの新しい可能性を想像させるニューウェーブ。
岩田翔氏と滝澤裕史氏のデザインユニット「ティート トウキョウ」(写真左)は、ブランドが掲げるフェミニンな女性像をそのまま体現し、アースカラーでプリーツonプリーツを提案。スカートやワンピースなどプリーツを使ったアイテムが数多く登場した「ハイク」(写真中央)からは、「ノースフェイス」とのコラボトップスとのミキシングを提案したルックをピックアップ。スポーティなアイテムと掛け合わせることでより女性らしさが際立つ。オールメイドインジャパンを謳う「ユナイテッドトウキョウ」(写真右)は光沢感のある透けプリーツとパンツの組み合わせがキュート。
はからずも3つとも選ばれたのは、グリーンやアースカラー、ブラックのダークトーン。フェミニンに転び過ぎないシックな色選びも重要なのかもしれない。
<TREND3>全身シアー
ハッとするほどセンシュアルな女性らしさを追求した「ドレスドアンドレスド」(写真左)のヌーディなスキンカラー×レース。柔らかく下着のような素材感がクセになる。前シーズンとは打って変わって、新しいkawaiiの在り方を提案した「ミキオサカベ」(写真中央)はネグリジェドレスが印象的。本来はアウターであるはずのマントを、2色のシアー素材をレイヤードさせてアクセサリーに変身させた「ミューラル」(写真右)。春夏には、シアー素材を主役として着る新しい着こなしにチャレンジしたい。
<TREND4>インパクティブなシルバー
グリッターやラメがトレンドのひとつに挙げられている2017年秋冬。その流れに乗って、取り入れたいのはフューチャリスティックなシルバー素材! デイリーシーンでの取り入れ方をランウェイ上で提案したのはAFWTのファーストショーを飾った「ヨウヘイ オオノ」(写真中央)と、香港からの参加ブランド「ヘヴン プリーズ」(写真右)。いずれもフェミニンなディテールのホワイトトップスと合わせることで、ほどよくドレスアップ。
「リョウタムラカミ」(写真左)はアウターだけでなくシューズにまで取り入れたシルバーが観客の視線を集めていた。
レイヤードスタイルの起爆剤アイテムとなるPVCとプリーツアイテムか、フューチャリスティックなシアーやシルバーアイテムか? 素材選びがキーとなりそうな来春、あなたはどれを選ぶ?