同世代の声を届けるフェミ・アイコン
監督、脚本、主演をこなしたTVドラマ「ガールズ」が絶好調、9月には著書『Not That Kind of Girl』を出版し、今ショービズ界で最もホットな20代、レナ・ダナム。作品では「女性が社会から受けている圧力」を鋭く描き、圧倒的な共感を呼んでいる。彼女が考える「フェミニズム」とは?
「『あばずれ』『威圧的』と非難されることも多いの」
自伝ではハリウッドの性差別についても切り込んでいる。
「存在しなかったようには書けないわ。24歳の無名な女の子だった私に、ハリウッドの男性たちがどれだけ敬意がなくて、都合のいい返事を求めてくるか……。いい作品を作ろうと思ったら、『あばずれ』『威圧的』と非難されることも多い。ほんと性差別者のボキャブラリーね!」
ドラマを通じて学んだことは「ノーと言うこと」だと語る。
「28歳で自伝を書くなんて早すぎるともいわれたわ。でも私に起こった信じられない体験を書いておきたかったの。社会が女性に課している、あらゆる圧力についても態度を表明すべきだと思った。これは、表現の自由に関する本なの。私たちはやりたいようにやる自由があって、同時に周りの自由も認める優しい存在であるべき。あとは、いかに失敗が人を成長させるか、もね」
-
LENA DUNHAM レナ・ダナム
1986年、アメリカ・NY生まれ。10代には強迫障害でセラピーに通っていた時期もある。大学卒業後に撮った『Tiny Furniture』でインディペンデント・スピリット新人脚本賞を受賞。これに感銘をうけたジャド・アパトーからの誘いで2012年から「ガールズ」を製作。
「ガールズ」は2015年にシーズン4がアメリカでスタート予定。
Interview NATHALIE DOLVIO