インタビュー 2015/2/14(土)
日本最速オリジナルインタビュー公開

『シンデレラ』:世紀の“毒親”になったケイト・ブランシェットのフェミニズム

錚々たるブランドからいろいろなコラボアイテムも発表され、ファッション界でも今年大注目の実写版『シンデレラ』。女性の憧れと同時に、敵対視もされてきた古典中の古典。女性差別的なキャラクターとして知られる継母役演じたのは、女性の地位に対する歯に衣着せぬ発言で知られるケイト・ブランシェット。先輩女優からのいじめ、息子たちのことなどなど、ロンドンでとらえた貴重なインタビューをここに日本最速公開!

>
<

競争率100倍を上回るオーストラリア国立演劇学院卒のエリート。米国アカデミー賞でオスカー獲得はすでに2回。『アビエイター('04)』で助演女優賞、『ブルージャスミン('13)』で主演女優賞を獲得している。

Photo : Getty Images

1/4

男性も見るべき! 息子に見せたい『シンデレラ』

「この映画は、女性だけに見せるのはもったいない。息子たちにも見せて、感想を語り合いたいわ」。

稀代の悪女であり、最悪の毒親を演じたケイト・ブランシェットの感想は、こんな意外なものだった。

アニメーション映画の古典で、「シンデレラ」といえば多くの人が思い浮かべるのが、1950年公開のディズニー映画『シンデレラ』。それから半世紀あまりを経て、ディズニーがついに実写版を制作。監督はシェイクスピア作品の映画化などに取り組んできた大御所のケネス・ブラナー。オーディションで抜擢され、文字通りシンデレラとなったのは、日本でもファンが続出した『ダウントン・アビー』の第3シリーズ終盤に登場し、あまりの存在感に続くシーズンではメイン・キャストに昇格した人気者のリリー・ジェイムズ。王子役には中毒者続出のHBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で米国でも一気に知名度を上げたリチャード・マッデンと、これから確実にスターとなるイギリス人のアップカミングな2人を起用した。

そして、物語の重要なカギを握る継母役には、2度のオスカーに輝いたケイト・ブランシェット。ロンドンの瀟洒なコリンシア・ホテルの一室に現れた彼女は、シンプルなアイボリーのパンツスーツ姿で、アクセサリーは大ぶりのゴールドのリングだけ。薄化粧で透き通るような白い肌を見せた。

“女の生き方”についての、古くて新しい物語「シンデレラ」で、おそらく歴史上もっとも有名な悪女を好演したケイト。飾らない笑顔を見せながら、長いキャリアと人生経験に基づいて、「シンデレラ」が現代の私たちに教えてくれる女性の生き方について、力強く語ってくれた。
 
>>『シンデレラ』の継母が一般的な女性像? 次のページヘ 

  • 『シンデレラ』
     
    本当の魔法は、あなたの勇気―――。
    『アナと雪の女王』『マレフィセント』のディズニーが贈るディズニー・ラブストーリーの原点にして頂点である、名作『シンデレラ』。それから半世紀を経て、物語の本質に立ち返ったことで、新鮮に生まれ変わった実写版は、夢のような衣装と映像マジックで魅せるいっぽう、恐ろしいほどリアルな女性の内面を抉り出す。

    監督/ケネス・ブラナー
    出演/リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、リチャード・マッデン、ホリデイ・グレインジャー、ソフィー・マクシェラ、ヘレナ・ボナム=カーターほか
    公開日/2015年4月25日(土) 

    同時上映『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』

    http://www.disney.co.jp/movie/cinderella.html

「『シンデレラ』:世紀の“毒親”になったケイト・ブランシェットのフェミニズム」トップへ

Text : Reina Shimizu

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へインタビュー一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト