インタビュー 2015/1/27(火)
Lena Dunham - THIS KIND OF GIRL

同世代の声を届けるフェミ・アイコン

監督、脚本、主演をこなしたTVドラマ「ガールズ」が絶好調、9月には著書『Not That Kind of Girl』を出版し、今ショービズ界で最もホットな20代、レナ・ダナム。作品では「女性が社会から受けている圧力」を鋭く描き、圧倒的な共感を呼んでいる。彼女が考える「フェミニズム」とは?

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最愛の母と。ローリーは日本でも何度か展覧会を行っている。父親は高名な画家、キャロル・ダナムで、セクシュアルな題材を多く描いている。

Photo : Aflo

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「今はフェミニズム復活のとき」

ドラマの第1話にあった「多分私はこの世代の代弁者、とにかくこの世代の代弁者のひとり」というセリフはもはやカルトだ。本人は「ユーモアだったのよ!(役の設定では)ドラッグでハイになってるときだし」と笑い飛ばすが、レナは確実に現代女性のインスピレーションとなりつつある。「NY タイムズ」は「レナはおそらく、第二次大戦後世代のJ. D. サリンジャーや、ベビーブーム世代のウディ・アレンのような、アウトサイダーとしての自分を語ることで、その世代を代表する存在だ」と称賛を惜しまない。

時代を巻き込む表現の鋭さは、彼女の生い立ちも大きく影響しているだろう。著名なアーティストの両親のもと、ソーホーに生まれブルックリンで育ったレナ。母のローリー・シモンズは写真家で、ヌードのセルフポートレートや、セックスドールを主人公にした物語性のある作品などフェミニズムの作風で知られる。「フェミニストの母親に育てられたから、みんなが同じものだとずっと思っていたの。成長してそうじゃないとわかったときはショックだったわ! 幸い今はフェミニズム復活のとき。例えばビヨンセや、友人のテイラー・スウィフトは女性たちのマインドを変える大きな影響力をもっているし、私には口うるさい視聴者がいる(笑)。彼女たちはフェミニズムを日常化し、身近なテーマに変えてくれると信じている」

  • LENA DUNHAM レナ・ダナム
     
    1986年、アメリカ・NY生まれ。10代には強迫障害でセラピーに通っていた時期もある。大学卒業後に撮った『Tiny Furniture』でインディペンデント・スピリット新人脚本賞を受賞。これに感銘をうけたジャド・アパトーからの誘いで2012年から「ガールズ」を製作。
     
    「ガールズ」は2015年にシーズン4がアメリカでスタート予定。 

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