ギャスパー・ウリエルが告白! 「僕とドランが過ごした特別な時間」
2017/02/09(木)
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 © Shayne Laverdière,Sons of Manuals of Manual

Episode4

スコセッシ、是枝、河瀨……、いつか出演したい監督

「僕には陽気な役が回ってこないね(笑) 。なぜか内向的なイメージが強い。でも俳優とは、監督の夢や欲望を投影する存在だから、本当の僕と違って構わないし、イメージをコントロールしようとは思わない。好きな監督、一緒に仕事をしたい監督はたくさんいますよ。ゴダールはもちろん、亡くなったタルコフスキー、ベルイマン、そしてもちろんマーティン・スコセッシ。シャネルのCMでスコセッシと仕事をしましたが、いつか長編もやりたい。日本なら溝口健二や、是枝裕和や河瀨直美も好きです。河瀨は『あん』がとてもよかった。中国のジャ・ジャンクーや、若い監督では『ラビング愛という名のふたり』のジェフ・ニコルズや、 『イット・フォローズ』のビッド・ロバート・ミッチェルもいい。僕は若い頃から俳優なので、大人になるのを待っていた部分がある。以前はベテランの監督に、 僕、ファンなんですって言えなかった。 『あいつ、俺の映画に出たくて近づいてきたんだな』って思われるのが嫌で。でも、それは間違いだった。どんなベテランでもファンだと言われたら嬉しいはずだし、映画監督でインスピレーションに事欠かない人は、外部からの刺激や意見を吸収する人だと思うので。小説を読んでこれをやりたいな、と思うこともありますね。ヒューバート・セルビーJr.の『ザ・デーモン』という小説をやってみたい。いつかは自分で映画も監督してみたい。俳優になる前は監督志望だったので。映画は、どうしても表現したいことがないと作れないもの。これだ、というタイミングを感じたら、撮りたいですね」

Interview: AYAKO ISHIZU

  • ギャスパー・ウリエル
    1984年生まれ。両親はデザイナー。『ジェヴォータンの獣』(’01)でデビューし、『かげろう』(’03)で脚光を浴び、以降、フランスの実力派若手スターとして君臨。今年はリリー・ローズ・デップと共演する「ダンサー(原題)」も公開予定。

  • 『たかが世界の終わり』
    自分の死期を告げるため、12年ぶりに帰郷したルイ(ギャスパー)。母(ナタリー・バイ)や妹(レア・セドゥ)は喜ぶものの、兄(ヴァンサン・カッセル)やその妻(マリオン・コティヤール)とは互いの距離を埋められぬまま時が流れ、ついに家族の感情が爆発する。2月11日より、新宿武蔵野館ほかで公開。http://gaga.ne.jp/sekainoowari-xdolan/

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