「ハウス・オブ・カード」にエディターが再びハマる7つのポイント
2015年テレビ界の最高峰、エミー賞に11部門、ゴールデン・グローブ賞でも3部門にノミネートされた人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」。ついにネットフリックスが日本にも上陸し、最新シーズンの3&4がまとめて配信されたおかげで編集部で中毒者が続出。仕事に差し障りがありすぎて、「いっそのこと記事にでもしないと割が……」とのお達しがあり、ついに1年ぶりに座談会を実施。お仕事女子がハマるその理由とは?
フィンチャー節が冴えわたる衝撃的シーンの数々と“背徳感”
KEIICHI: 衝撃シーンの連続でしたが、そのなかでもいちばん印象に残っているのは?
YOKO.U: 私がフランクのシーンでいちばん好きなのは、シーズン3で教会でキリスト像に唾吐くシーン。
YOKO.M: あれウケた!
AKIKO: あれはもうっ! 落ちてくるっていうね。
YOKO.U: フィンチャー節ここに極まれり。あの背徳感は初めて『セブン』を見たときのそれに似てる。神も仏も怖くないって感じ。
YOKO.M: 私はリブステーキ屋、フレディとフランクがホワイトハウスで決別するシーン。(シーン再生)ここ(写真)! もうさぁ、別れ際に「スペアリブ焼いてほしい」ってしつこいの! 自分が恨まれてるのわかってよ~。断られているんだから空気読んで引き下がればいいのにさぁ、フランク食い下がるじゃん。
KANAKO: 私は、「お願い! フレディ、焼いてよ~」って懇願しちゃった。だから私、ダメ男好きなのかもって、これ見て気づいた。フランクのほうが明らかに悪いんだけど、怒り爆発しているフレディじゃなくて、フランクに同情している自分がいるの。
MANA: わかります~。主人公だから同情しちゃうんですよね。でも、すぐに「ダメダメ、フランクは犯罪者だから」って自分に言い聞かせるんですけど(笑)。
KEIICHI: 僕、絶対だめですね。このシーンでフランクに「てめ、空気読めや、○○がっ」って暴言吐きましたもん。
YOKO.U: 私、どっちでもない。ひたすらこのシーンが面白い。
KANAKO: 私がいちばん衝撃的だったのはクレアとイェーイツが、ああなったシーンかも。いつかそういうエピソードがやってくるかもと思ったけど、まさかあのタイミングで……とは思わなかった。
YOKO.M: 前シーズンの恋の相手だったカメラマンは一過性かなと思ったけど、これはなんだか継続的な予感。
AKIKO: 朝ごはんのシーンとかどう思いました? ある意味衝撃シーンでした。男2人に女が1人。そして一緒にものを食べる……。あれこそ背徳感の極致。ちょっと怖かったくらい。
YOKO.M: 複雑すぎる。
KANAKO: あれ一瞬笑っちゃった。面白すぎ。リンゴ切って「食べるか?」って、なんだよ! って。
KEIICHI: 3人の関係があの形で落ち着いたのを見て、彼らのモデルはフランクリン・ルーズベルト大統領とエレノアの夫婦なんだと確信しました。お互い公認の別々のパートナーがいて、片方は同性だったじゃないですか。
YOKO.U: 国務長官のキャサリン・デュラントも妙にヒラリーに似ているしね。
全員: あぁ~わかる! 制作者側の悪意! なかなかいいキャラだけど。
YOKO.U: キャラがリアルで、アメリカ政治を知っていると、いろいろ楽しめる。
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「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
日本にも上陸したコンテンツのオンラインストリーミングサービスの先駆け「ネットフリックス(Netflix)」制作の政治ドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー製作。長編映画のスターたちを終結し、映画級の緻密さや壮大さで、セレブのファンも多数。くジョディ・フォスターもファンのひとりで、シーズン2では監督も務めている。2012年にスタートし、現在シーズン4まで配信中。シーズン5の制作も決定している。
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公式サイト/ www.netflix.com/ハウスオブカード
公式インスタグラム/https://instagram.com/houseofcards/
予告編/ https://youtu.be/9I9O6YqN1EQ
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〈エル編集部“ハウス・オブ・カード中毒”患者一覧〉
ウェブ・プロデューサーAKIKO: 管理職として仕事術をこのドラマから学んでいる毎日。クレアの優秀さと同時に、女性としての苦悩に激しく共感。エディターKANAKO: カルチャー担当。海外ドラマを見るためなら現地にも出向く剛の者。海ドラでかるたができるくらいのネタを揃えている。
エディターKEIICHI: ファッション・フィーチャー担当。「ハウス・オブ・カード」を教科書に日々言いたいことも言えないこんな世の中をサバイブしようとしているドラマオタク。
エディターMANA: ファッション担当。「ハウス・オブ・カード」話で盛りあがる輪に入りたいがために観始めた初心者。ネット配信を利用し、ドラマの美味しいところだけつまみ食いする現代っ子。
エディターYOKO.M: オンライン副編集長。夜な夜な「ハウス・オブ・カード」を見続けてきたが、子どもが目にすると気まずいことも多いので、なかなか進まずに苦悩。エディターYOKO.U: カルチャー担当。舞台演劇もドラマも映画もとことん観劇するエンタメマニア。「ハウス・オブ・カード」におけるドラマツルギーに感激。