特集
2016/04/28(木)
働く女子必見!

「ハウス・オブ・カード」にエディターが再びハマる7つのポイント

2015年テレビ界の最高峰、エミー賞に11部門、ゴールデン・グローブ賞でも3部門にノミネートされた人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」。ついにネットフリックスが日本にも上陸し、最新シーズンの3&4がまとめて配信されたおかげで編集部で中毒者が続出。仕事に差し障りがありすぎて、「いっそのこと記事にでもしないと割が……」とのお達しがあり、ついに1年ぶりに座談会を実施。お仕事女子がハマるその理由とは?

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シーズン3の注目キャラ、トーマス・イェーイツ(左)。若い頃は体を売って生きていたというどん底経験の持ち主。処女小説がヒットするが、その後パッとしない人生。あるきかっけでフランクに仕事をふられ、夫婦の生活に深く入り込んで行く。

クレア派 or フランク派? 好きなキャラでわかる仕事の流儀

YOKO.M: シーズン1&2のお気に入りキャラは前回挙げてもらったけど、シーズン3&4の個人的MVPをまずは語り合いましょうか。

KEIICHI: (喰い気味に)ミーチャム! ミーチャムが、ミーチャムが――――(涙)。でも、MVPなら後ガマのトーマス・イェーイツですかね。

全員: あぁ~。
 
KANAKO: 彼の存在でクレアの“女”としての現役感の半端なさが見られてうれしい。

MANA: でもあいつ最終的に演説原稿のゴーストライターですからね。小説家の信念はどこいったんだって話ですよ。

YOKO.M: フランクとクレアにとって「欠かせない存在」だったミーチャムがいなくなって、その穴埋め的に必要だったんだよ……。私は何気に元ヘラルド編集長のトム・ハマーシュミットかも。フランクを追い込んでいくから。

AKIKO: えぇ~!? ハマーシュミットの今回の行動を見て、あらためて「人は追い詰めてはいけない」って思い知った。だってその結果、シーズン4のあの最後……。

KANAKO: さすが! 私そんなこと考えなかった。やれやれって(笑)。

シーズン3で公然と夫に反旗を翻す妻、クレア。ただの妻に収まることに、やはり耐えきれなかった様子。

YOKO.M: でもさ、改めてシーズン4まで観終わって、フランクってすごいなって。副大統領が一瞬代わりになったときに、ダメダメだったじゃない? 

AKIKO: ロシアとの交渉で、ヘタレ度を発揮してたよね。クレアが支えなければダメだったうえに、「もう一回で十分」みたいなこと言ってたところが甘すぎ。

YOKO.U: 今回は、もしかしたらフランクよりもクレアのほうが上なのでは? と思わせるエピソードが多かったよね。諸外国の交渉にしても。あとクレアが選挙中にいなくなってフランクが痛い目にあうところとか。

KANAKO & YOKO.M: えぇ――――!? 

KANAKO: あのクレアはウザいでしょ! 何やってんの!? って叫んだ。

YOKO.M: 大事なときに、なに子どもじみた嫌がらせで旦那の足引っ張ってるの!? って思ったもん。旦那が失敗したら、自分の立場だって危うくなるじゃない。

YOKO.U, KEIICHI: ……え、嘘!? 

YOKO.U: むしろクレアに「もっとやれやれ!」って言いたいくらい。あの反逆は当然でしょ!

KEIICHI: あれは当然。旦那に軽んじられたら自分の価値を見せつけるためにあれくらいはしないと。プレゼンスの問題です。対等でいるためには、たとえ自分にリスクがあっても、絶対に屈服してはいけないです。

AKIKO: 私も同意。フランクを従わせようと思ったらあれくらいする。

MANA: やっぱり組織で利益を生み出したい人か、組織で自分の何かを実現したい人かによって見方が変わりますよね、このドラマ。青二才の私はフランクを応援しちゃうかも……。

LGBTの権利を守るためロシア大統領ヴィクトル・ペトロフに堂々と立ち向かうクレアに胸アツ。ペトロフ役は北欧の至宝で「ボーコンセプト」の広告でもおなじみ、マッツ・ミケルセンの兄、ラース・ミケルセン。弟に似ていると思うかどうかはあなた次第。

AKIKO: 私はミーチャムもよかったんですけど、ロシア大統領ペトロフですね。登場人物のなかで、彼だけが本当にシングル。他の人は恋愛とかパートナーの影があるんだけれど、“大切な存在”がいるからこそ、それが逆に弱みになってしまう。彼にはそれがないから、誰よりも強い。

KEIICHI: そうそう。2人で一緒支え合って頑張るといえば聞こえはいいですけど、それは片方が外されたら共倒れするってこと。それを思い知らされるんですよね。

YOKO.U: だから今回、ひとり身のペトロフに堂々と向かっていたのは夫に刃向ったクレアだけ。クレアは最悪、夫がいなくなっても生きていけるけど、フランクはクレアがいなくなったら全部失う。実際はクレアのほうが上だってことがわかったシーズン4だったよね。

AKIKO: え~それの意見には反対。フランクの方が政治家としては長けてると思う。フランクの(部下の)従わせ方って、恫喝して追い詰めて、とことん落としてから手なづける「屈服と服従」方式。ヒラリー・クリントンをイメージしてるに違いない国務長官も刃向ったけど、無駄だった。あの方法は完全に軍隊で使う手段で、やっぱりすごいなと思う。

YOKO.U: 確かに、このドラマで組織マネージメント術は学べるよね。

  • Photo : Netflix

    「ハウス・オブ・カード 野望の階段」
     
    日本にも上陸したコンテンツのオンラインストリーミングサービスの先駆け「ネットフリックス(Netflix)」制作の政治ドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー製作。長編映画のスターたちを終結し、映画級の緻密さや壮大さで、セレブのファンも多数。くジョディ・フォスターもファンのひとりで、シーズン2では監督も務めている。2012年にスタートし、現在シーズン4まで配信中。シーズン5の制作も決定している。
     

    ★全エピソードは公式サイトで1ヶ月無料体験登録をして、即チェック!
    公式サイト/ www.netflix.com/ハウスオブカード‎
    公式インスタグラム/https://instagram.com/houseofcards/ 
    予告編/ https://youtu.be/9I9O6YqN1EQ

     
  • 〈エル編集部“ハウス・オブ・カード中毒”患者一覧〉

     
    ウェブ・プロデューサーAKIKO: 管理職として仕事術をこのドラマから学んでいる毎日。クレアの優秀さと同時に、女性としての苦悩に激しく共感。  

    エディターKANAKO: カルチャー担当。海外ドラマを見るためなら現地にも出向く剛の者。海ドラでかるたができるくらいのネタを揃えている。
     
    エディターKEIICHI: ファッション・フィーチャー担当。「ハウス・オブ・カード」を教科書に日々言いたいことも言えないこんな世の中をサバイブしようとしているドラマオタク。
     
    エディターMANA: ファッション担当。「ハウス・オブ・カード」話で盛りあがる輪に入りたいがために観始めた初心者。ネット配信を利用し、ドラマの美味しいところだけつまみ食いする現代っ子。
     
    エディターYOKO.M: オンライン副編集長。夜な夜な「ハウス・オブ・カード」を見続けてきたが、子どもが目にすると気まずいことも多いので、なかなか進まずに苦悩。

    エディターYOKO.U: カルチャー担当。舞台演劇もドラマも映画もとことん観劇するエンタメマニア。「ハウス・オブ・カード」におけるドラマツルギーに感激。

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