特集
2016/02/26(金)
Oscar Talk Battle!

2016年アカデミー賞、ぶっちゃけ座談会

いよいよ日本時間2月29日(月)に迫った第88回アカデミー賞授賞式。発表を目前にして、事情通の映画ライター3名が今年のオスカーにまつわるあれこれを語り尽くす覆面座談会を実施。注目作から受賞予想、オスカーの裏事情まで、匿名だけに本音でぶっちゃけます! 授賞式当日は、恒例の「エル・オンライン」エディターによる授賞式実況ツイートもお見逃しなく。

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写真上/『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(3月4日公開)、写真下/『スポットライト 世紀のスクープ』(4月15日公開) (C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved. Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC

作品賞の有力候補は?

B:『レヴェナント~』が難しくなってきたとすると、作品賞は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』か『スポットライト 世紀のスクープ』でしょうか?
 
A:『マネー・ショート~』は、サブプライム住宅ローン危機の裏側で巨額の利益を得た男たちの実話がベース。金融の話なんだけど、アダム・マッケイ監督はさすがコメディ出身の人だなー、と。観ていて飽きない。
 
B:退屈させないようにすごく演出に気を使ってるけど、いかんせん話が複雑なんですよね。
 
C:金融業界の仕組みがまったくわからなくても面白い、というのがすごい。社会のひずみを描いていて、金融システムに風穴を開けるっていうのがスティーヴ・カレルの役で。
 
A:世界の1%の大金持ちは、人のことなんか考えずに儲かることだけ考えてるんだなと。自分は99%のほうだと確信しました(笑)。
 
B:助演男優賞にノミネートされたクリスチャン・ベールもすごく上手。 観た後の爽快感はないけど、いまだにこういう人たちが世界経済を動かしてるんだと思うと……。
 
A:個人的には、作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』に獲ってほしい。カトリック教会が隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴いたジャーナリストたちの実話なんだけど、あの映画は役者陣のアンサンブル演技が素晴らしいと言われているから、演技賞で誰かひとりが獲るのは難しくて。獲れるとしたら作品賞しかないんですよね。

  • 映画ライターA:今年のノミネートではエディ・レッドメイン主演『リリーのすべて』がNo.1。監督のトム・フーパーが監督賞ノミネートを逃したのにびっくり。
     
    映画ライターB:子役のジェイコブ・トレンブレイがかわいい『ルーム』がいちおし。マイケル・ファスベンダー好き。
     
    映画ライターC:オスカーを追いかけること十数年。データ関係ならお任せ。ノミネート作品のなかでは、孤高の男が家族の絆を求めていたという“いいエピソード”を描いた『スティーブ・ジョブズ』がお気に入り。

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