特集
2016/02/26(金)
Oscar Talk Battle!

2016年アカデミー賞、ぶっちゃけ座談会

いよいよ日本時間2月29日(月)に迫った第88回アカデミー賞授賞式。発表を目前にして、事情通の映画ライター3名が今年のオスカーにまつわるあれこれを語り尽くす覆面座談会を実施。注目作から受賞予想、オスカーの裏事情まで、匿名だけに本音でぶっちゃけます! 授賞式当日は、恒例の「エル・オンライン」エディターによる授賞式実況ツイートもお見逃しなく。

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『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開) (C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. 

レオナルド・ディカプリオ、悲願の初受賞へ!?

A:まず今年のノミネートを見ていくと、『レヴェナント:蘇えりし者』が12部門、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が10部門、『オデッセイ』が7部門、『スポットライト 世紀のスクープ』が6部門と続いてますね。
 
B:面白い作品でいうと、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞にノミネートされた『レヴェナント~』がダントツかなと。
 
A:そろそろ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「ドヤ!」節がちょっとキツくなってきましたけどね(笑)。
 
B:でも去年、作品賞を獲った同じイニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』よりはわかりやすい話ですよね。
 
C:『レヴェナント~』は、瀕死の重傷を負った主人公が命からがら復讐を果たすという過酷な話だから、レオファンの女性にアピールしづらいでしょうね。レオも血だらけ泥だらけで汚いし(笑)。
 
A:悪役のトム・ハーディがすごすぎて、彼だと認識できずに終わった人もいるとか。ちなみに 『レヴェナント~』は作品賞受賞が難しくなってきていて、それはまさかの全米大ヒットになっちゃったから。大ヒット作って作品賞を獲りづらいんですよ。
 
C:あと『レヴェナント~』が作品賞を獲れないであろう理由は、脚本賞にノミネートされていないこと。脚本賞にノミネートされずに作品賞受賞というのは過去に数回しかなくて、前回が『タイタニック』だったんですよ。
 
A:これで獲ったら「タイタニック再び!」ってね。まあ今年は、レオが受賞できるかどうかが目玉ですから。
 
B:しかしレオ、もしこれで獲れなかったら……。
 
A:今度こそ本気で休業しちゃうかも(笑)。2013年に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で獲ってもよかったんだけど、あのときは『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーという強敵が獲っちゃったから。
 
C:『ウルフ~』でしゃべりまくって獲れなかったレオにオスカーを獲らせるために、『レヴェナント~』では黙らせるという荒技に(笑)。
 
B:レオって、声が高いんですよね。だけどなんであんなにオスカーに嫌われるんだろう。
 
C:評価はちゃんとされてるんですよ。じゃないとあの年齢で何度もノミネートはされない。長いことオスカーを見てますけど、これだけ前哨戦で勝って本番で獲れないっていうのはなかなかないですから。今年は確実だと思いますけど。
 
B:もし獲れなかったら、声が高いのが原因かもということで(笑)。
 
A:もうこれでオスカー獲って、ラブコメに戻ってほしい!

  • 映画ライターA:今年のノミネートではエディ・レッドメイン主演『リリーのすべて』がNo.1。監督のトム・フーパーが監督賞ノミネートを逃したのにびっくり。
     
    映画ライターB:子役のジェイコブ・トレンブレイがかわいい『ルーム』がいちおし。マイケル・ファスベンダー好き。
     
    映画ライターC:オスカーを追いかけること十数年。データ関係ならお任せ。ノミネート作品のなかでは、孤高の男が家族の絆を求めていたという“いいエピソード”を描いた『スティーブ・ジョブズ』がお気に入り。

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