文化人が選ぶ！ 2015年のMYベスト映画【小島慶子さん編】
映画好きなエル読者の投票により、その年のベスト映画を決める「ELLEシネマ大賞2015」がいよいよ今年から開催！ 読者投票に先駆けて、各界で活躍する文化人、著名人が2015年のベスト映画を選出。今回は、タレント、エッセイストとして活躍する小島慶子さんが選んだベスト映画3本をお届け！
『奇跡の2000マイル』 2015年12月16日（水）DVD発売 photo : Everett Collection/AFLO
小島慶子さんのBEST3
『奇跡の2000マイル』
20代の女性がたった一人で、犬とラクダを連れて西オーストラリアの砂漠を横断したという実話を、『英国王のスピーチ』の製作陣が映像化。原作『Tracks』はオーストラリアでは有名な手記。映画の全編を貫く静謐、壮大な自然の風景、断片的で印象深い心象風景の描写……厳しくも美しい砂漠の旅で主人公が感じたものは、「居場所がない」と感じているすべての人々の胸に柔らかな風を吹き込んでくれる。映画の舞台である70年代に西オーストラリア州で生まれ、2014年から家族と州都・パースに住んでいる私にとっても、忘れがたい作品となった。主演はオーストラリア出身のミア・ワシコウスカ。素朴さと透明感の絶妙なバランスが素晴らしい！ 主人公とカメラマンとのロマンチックな関係も見どころ。
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小島慶子／1972年、オーストラリア生まれ。学習院大学卒業後、1995年、TBSに入社。アナウンサーとしてテレビ、ラジオに出演。1999年に第36回ギャラクシー賞DJパーソナリティー部門を受賞。2010年にTBSを退社後、タレント、エッセイストとして幅広く活躍中。二児の母。著書に『女たちの武装解除』（光文社刊）、『大黒柱マザー』（双葉社刊）、『わたしの神様』（幻冬舎刊）ほか多数。ヤマザキマリ氏との共著『その「グローバル教育」で大丈夫？』（朝日新聞出版刊）が2015年12月7日（月）発売。
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