ジャンル別で発表! 映画ジャーナリストの2017年BEST映画【後編】
2017/11/28(火)
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20センチュリー・ウーマン』より (C)2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

イケメン映画BEST/渥美志保さん

『20センチュリー・ウーマン』
ルーカス・ジェイド・ズマン
『20センチュリー・ウーマン』で3世代の個性派女子たちに翻弄されながらも、一歩一歩前へ進んでゆく少年ジェイミーを演じたルーカス・ジェイド・ズマンは、イライジャ・ウッド(『ロード・オブ・ザ・リング』)とダニエル・ラドクリフ(『ハリー・ポッター』)のいいとこどり!なビジュアルの16歳(ちなみに身長も順調に成長中)。くるくるヘアーが可愛く笑顔もあどけなさを残しつつ、時々ドキッとするような大人っぽい色気が漂うのは、少年と大人が同居する今の年齢にしかない魅力かも。趣味はパルクールと撮影カメラいじり、そのまなざしも繊細さと強さの両方を感じさせ、アクションヒーローからアート系王子様までこなせそうな今後にわくわく。一度聞いたら忘れない「ズマン」というヘンな苗字も、スターの素質十分!?

『アトミック・ブロンド』『It イット』 
ビル・スカルスガルド
『シンプル・シモン』ではアスペルガー症候群の青年を演じ、その不器用さが逆に可愛さを際立たせたビル・スカルスガルドは、ハリウッドで注目の北欧イケメン兄弟の三男坊。正統派の長男アレクサンダーとも、ワイルドな次男グスタフとも異なる魅力は、ノーブルなのにファニーな顔立ちと、ミステリアスな大きな瞳。そのイケメンぶりを発揮したのはシャリーズ・セロン主演の『アトミック・ブロンド』で、177cmのシャリーズが10cmヒールを履いてもまだ高い192cmの長身で、彼女を守り助ける姿にキュンとした女子たちも多いはず。その一方で今年のブレイクのきっかけとなったホラー『It イット それが見えたら、おわり』で演じた恐怖のピエロ役では、一度も素顔を見せず!ただキレイなだけのイケメンとは一線を画す個性も個人的には◎! 

『あなた、そこにいてくれますか』
ピョン・ヨハン 
日本でもリメイクされた大ヒットドラマ『未生 ミセン』で、軽薄でおしゃべり、なのにどこか憎めないチャラ男を演じたかと思えば、『六龍が飛ぶ』では一転、朝鮮一の剣士を悲しく寡黙に演じたピョン・ヨハン。その魅力は、演技と演技の合間に、ふっと見せる所在無げな眼差し、雨に濡れた子犬的佇まい。これがどんな役でもなんか憎みきれない、放って置けないキャラクターとして成立させてしまう、名付けて「ヨハン・マジック」。そのパワーをいかんなく発揮したのが、映画初主演作『あなた、そこにいてくれますか』。ひょんな事から「愛する人を失う未来」を知ってしまった医師を演じ、助けたいと葛藤し、助けられずにもがくその様は、あまりに切なく、ファンならずとも号泣必至!

●BEST女優
イザベル・ユペール(『ELLE/エル』)
レイプ被害をきっかけに覚醒する怪物女という世界中の女優たちが怯みまくった役をサラリと演じ、またしてもワン&オンリーの存在感を見せつけた。この年齢でこの果敢さ、それをぜんぜん果敢だと思っていないところも素晴らしい。

●BEST男優 
菅田将暉(『あゝ荒野』など)
もともと上手く面白い役者だと思いますが、今年は2ヶ月に1本ペースで出演作品が公開され、その活躍ぶりに脱帽。来年は、もっとゆるゆるふわふわした役をやってほしい。日本映画を盛り上げてほしい。などの期待を込めて。

  • 渥美志保/映画ライター。女子映画が大豊作だった今年、取材できて嬉しかったのはジェシカ・チャスティン、いい匂いでした……。Yahoo!JAPANにてインタビュー、レビューなどもやっておりますので、よろしけれはこちらもお読みくださいー。

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