ジャンル別で発表! 映画ジャーナリストの2017年BEST映画【後編】
2017/11/28(火)
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美女と野獣』より (c) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

王道ハリウッド映画BEST/よしひろまさみちさん

『美女と野獣』
個人的にはあたしの人生変えた91年のアニメーション版の実写化ってことだけで、もはやベスト! 個人的感情をさっ引いても、エマをはじめとする今考えられるイメージ通りのベストなキャスティングと、再現度100%な演出に悶絶したわ~。しかもよ、アニメーション版にはなかった野獣の歌「ひそかな夢」とか、号泣ポイントが増産されていて大満足。特に、ミュージカルの舞台出身のポテンシャルを発揮したルクエヴァ&ジョシュの歌唱力にはしびれたわ~。だって、憎まれキャラのガストンが、観賞後に憎く見えなくなるなんて。これぞディズニーマジック! 

『ダンケルク』
映画ファン向けの男くさいマッチョな戦争映画かと思って観たら、まさかのイケメン大盛りの戦わない戦争映画だったという喜ばしい裏切り。映像やストーリーの構築の素晴らしさはいわずもがな、ノーラン組の常連を含め、出演した男優達が美しいことったらないわ~。世界的に1Dのハリーばかりが際だって報じられたけど(もちろんデビュー作として申し分なかったけど)、あたしがヤラれた推しメンはジャック・ロウデン! 英国舞台の最高峰ローレンス・オリヴィエ賞まで持ってる演技派だけど、超大作はこれが初。これから引っ張りだこでスター化間違いなしだから、ツバつけといて!

『ラ・ラ・ランド』
ミュージカルに今ひとつ反応鈍かった日本も、昨年までの“踊ってみた”動画ブーム(逃げ恥とか恋チュンとか)ですっかり歌って踊ることに抵抗がなくなったわよね。その流れにジャストミートで吹き荒れたラララ~旋風。主人公が出てこないのにゴージャス過ぎる冒頭のワンカット・シーンは、文句なしで今年のベスト名シーンよね。ストーリー自体はよくある大人の恋愛モノだけど、なんせ主人公の二人が見事な愛されキャラでたまらんわ。何度観てもワクワクが止まらないわ~。 

●BEST女優
ガル・ガドット(『ワンダーウーマン』)
2人も子どもがいるとは思えぬ、ワンダーウーマンならぬワンダーママのガルたん。まさにハマり役の『ワンダーウーマン』でブレイクは嬉しいわ~。だって、本人が超絶イイ人なんだもん。ヘブライ語訛りの英語をしきりに「ごめんなさいね~」と言う謙虚な姿に感激(そのとき、クリス・パインが「俺が通訳するわ」とアシストするというハプニングも)。強く美しく、しかもイイ人。こりゃ応援したくもなるわよ!

●BEST男優
クリス・プラット(『ガーディアン・オブ.ギャラクシー:リミックス』)
今年初来日を果たしたクリプラ。実際会ったら、デカくて気のいいあんちゃんという風情だったけど、沸き立つ色香にむせかえりそうに(実際むせた)。これが『人生、サイコー!』のおデブかよ! と、ギャップ萌え。とはいえ、アンナ・ファリスとの離婚は衝撃。あなた達がそれって、もうハリウッドのおしどり夫婦は誰も信じられない……ってくらいのショック(泣)。

  • よしひろまさみち/1972年、東京生まれ。情報誌、女性誌などの編集部を経てフリーに。『sweet』などの編集・執筆のほか、情報誌、女性誌、ウェブサイトなどで映画レビュー、インタビュー記事を連載。日テレ系『スッキリ!!』ほか、テレビ、ラジオなどで映画紹介も担当。夏に作ったビール腹に幻滅している45歳。

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