特集
2015/11/19(木)
ELLE CINEMA AWARDS 2015

映画ジャーナリストが選ぶ! 2015年のMYベスト映画【後編】

映画好きなエル読者の投票により、その年のベスト映画を決める「ELLEシネマ大賞2015」がいよいよ今年から開催! 読者投票に先駆けて、エルでおなじみの映画ジャーナリスト9名が、部門別に2015年のベスト映画&俳優を選出。映画を知り尽くしたプロたちが選んだベスト3を、前編、後編の2回に分けてお届けします。

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3/5

『コードネーム U.N.C.L.E.』(公開中)のアーミー・ハマー (C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

イケメン青田買い映画部門BEST3/渥美志保さん

『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマー
1960年代を舞台に活躍する米ソ協同のスパイチーム「U.N.C.L.E.」、アーミー・ハマー演じるイリヤはそのソ連側の凄腕スパイで、「車を素手で停める」ほどの野獣でありながら、女にはまったく奥手という今年のギャップ萌えキャラNo.1。チームの紅一点、小柄なギャビーにデカいなりして弄ばれる武骨さ、気持ちを上手く伝えられない不器用さ、「俺が君を必ず守る」なんて真面目に口にしちゃうロマンチストぶりなど、どれもこれも萌え死にレベル。
 
『追憶と、踊りながら』のベン・ウィショー
最愛の恋人は母親にカミングアウトせぬまま死に、彼の代わりに施設にいるその母親を引き取りたいけれどふたりの関係を説明できず、さらに自分は「母親よりも大事にされていた友達」として毛嫌いされている……という状況で「どうしたらいいの」と途方に暮れるベン・ウィショーはまるで怯える子猫のような可愛さで、繊細な眼差しや笑顔の口元に漂う寂しさに胸が“ぎゅっ”となる。アジア系男子アンドリュー・レオンとベッドで過ごすトロンとした姿もたまらない。
 
『アデライン、100年目の恋』のミキール・ハースマン
恋に臆病なヒロイン、アデラインに一目惚れした、ミキール・ハースマン演じるエリスは、強引なのに俺様じゃなく、ミリオネアなのに普通っぽく、男っぽいのに果てしなく優しい王子様。DIYしながら暮らすロフトの「特別ディナー」にお手製のホットドッグを用意する茶目っ気や、「君なしでは生きられない」と囁くロマンティックさには(ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』での見事な脱ぎっぷりも脳裏にチラつきつつ……)、いちいち胸がキュンとします!
 
●ベスト男優
ジェイク・ギレンホール(『ナイトクローラー』)
12kgの減量で作り上げた目だけギョロついた骸骨のような男は、観客の誰もが間違いなく「生理的に近寄りたくない」と思うのに、「なぜか目が離せない」というスゴさ。これぞ演技の吸引力だと思います!
 
●ベスト女優
リース・ウィザースプーン(『わたしに会うまでの1600キロ』)
実際に過酷な自然と向き合って演じたに違いないシェリル役は、肉体的にも精神的にもリアルに過酷だったはず。でもそのリアルに過酷な経験が、演技を越えた「役と一体化する瞬間」をリースから引き出している感じ。

  • 渥美志保/映画ライター。女性誌を中心にカルチャー関連の記事を執筆。現在、Yahoo!オーサーにて、イケメンの映画を「青田買い」から「落穂拾い」まで広範囲にわたってご紹介中。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーが早く見たい~!
    http://bylines.news.yahoo.co.jp/atsumishiho/

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