ロード・ムービーの流行はここから始まった!
『パリ、テキサス』('84)
4年間失踪の末、砂漠で発見されたトラヴィスは、弟の助けを借りて息子と再会、ふたりで妻ジェーンを探す旅に出るが……。監督はドイツ出身のヴィム・ベンダース、脚本はサム・シェパード、音楽はライ・クーダー。アメリカの壮大な風景を背景に、主人公の心の再生がゆっくりと進行するロード・ムービーの金字塔。妻を演じたナスターシャ・キンスキーが着るモヘヤのセーターやトラヴィスの帽子、息子のシャツなどの「赤」が荒涼とした土地に映える。どこを切り取ってもスタイリッシュな映像で描かれる、魂を揺さぶるヒューマンドラマの傑作。
Text ATSUKO TATSUTA Photo AFLO,GETTY IMAGES
-
『エル・ジャポン』12月号をチェック!
今月は「秋のおしゃれ」を大特集! 秋のおしゃれ革命やアートな映画などオシャレにまつわる情報をたっぷりお届け。さらに、達人が教える週末旅や秋のスカート特集に、秋のヘア図鑑など今すぐ欲しい情報が満載!特別版だけに「TOGA4wayバッグ」がついてくるので要チェック!