倒錯したエロスを通して愛の深淵を描く問題作
『愛の嵐』('73)
第二次世界大戦中、ナチスの親衛隊の男と収容所でもてあそばれたユダヤ人の少女が、13年の時を経て再会し、再び倒錯した愛にのめり込む。戦争の傷跡と人間の抗えない性を描いた傑作。上半身裸にサスペンダーにナチス帽という撃的名エロティシズムを漂わせるルックスが、当時、無名だったシャーロット・ランプリングをスターダムに押し上げた。最新作『ハンナ』では71歳にして全裸も厭わない女優魂を見せ、ヴェネツィア映画祭女優賞を受賞したランプリングの原点。
Text ATSUKO TATSUTA Photo AFLO,GETTY IMAGES
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