特集
2016/02/12(金)
音楽ジャーナリスト、伊藤なつみさんが緊急解説!

いよいよ週明け開催! グラミー賞2016で注目すべきトピックスを総まとめ

現地時間2月15日(月)の夜に授賞式が開催される、第58回グラミー賞。最多ノミネートのケンドリック・ラマーをはじめメッセージ性の強いアーティストが揃うなか、豪華なパフォーマンスも続々と発表され、ショーとしても楽しめる内容になりそう。そこで、ノミニーの解説から受賞予測、はたまた番組としての「グラミー」のあり方まで、音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんが力説! これを読めば授賞式がおもしろくなること間違いなし。

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グラミー授賞式の視聴者数、歴代1位はアデルが久々にパフォーマンスを行ったことで大きな話題を呼んだ2012年。

アデル(Adele) photo : GettyImages

視聴者数もシビアにみる、番組としてのグラミー授賞式

なぜここまでお祭り騒ぎなのかというと、授賞式がメインとはいえ、視聴率、視聴者数というのは毎年番組側が気にするところだからだ。世界で最も権威のある音楽賞の一つであり、エンタメ性満載の音楽の祭典としても人気のグラミー賞授賞式は、アメリカではスーパーボウル、アカデミー賞授賞式の中継に次いで視聴者数の多い番組として知られている。今までの最高視聴者数は2012年の第54回。アデル人気が凄く、主要3部門をはじめ計6部門を受賞した年で、しかも喉の手術でツアーを中止した彼女が、久しぶりに人前で歌うのがグラミー賞のステージだったことで注目された。しかしそれ以上に関心を集めたのは、授賞式の直前にホイットニー・ヒューストンが亡くなり、急遽組まれた彼女の追悼プログラム。この年は全米だけで約3900万人が視聴したそうだ。
 
その次に視聴者数が多かったのが2014年の第56回。前述の、マックルモア&ライアン・ルイスのパフォーマンスに合わせた法的に認められた公開結婚式に加え、元ビートルズのポール・マッカートニーとリンゴ・スターの共演も話題になり、全米で約2830万人が視聴したそう。
 
ところが、昨年の第57回は視聴者数が11%も下がったため、今年は話題のてんこ盛りとなっている。なかでも、リアーナ、テイラー、ガガあたりはSNSで騒がれそうな衣装でパフォーマンスしてくれそう。メッセージ性が強まる一方で、ますますショーアップされていく授賞式を、今年も是非チェックしてみて。

Text: Natsumi Itoh

  • 【グラミー賞2016 主要4部門ノミネート一覧】
     
    ●年間最優秀レコード候補
    ディアンジェロ・アンド・ザ・ヴァンガード 「Really Love」
    マーク・ロンソンft. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk」
    エド・シーラン「Thinking Out Loud」
    テイラー・スウィフト「Blank Space」
    ザ・ウィークエンド「Can’t Feel My Face」
     
    ●年間最優秀アルバム候補
    アラバマ・シェイクス『Sound & Color』
    ケンドリック・ラマー『To Pimp a Butterfly』
    クリス・ステープルトン『Traveller』
    テイラー・スウィフト『1989』
    ザ・ウィークエンド『Beauty Behind the Madness』
     
    ●年間最優秀楽曲候補
    ケンドリック・ラマー「Alright」
    テイラー・スウィフト「Blank Space」
    リトル・ビッグ・タウン「Girl Crush」
    ウィズ・カリファ ft. チャーリー・プース「See You Again」
    エド・シーラン「Thinking Out Loud」
     
    ●最優秀新人賞候補
    コートニー・バーネット
    ジェイムス・ベイ
    サム・ハント
    トリー・ケリー
    メーガン・トレイナー
     
     
    ★WOWOWにて日本時間2016年2月16日(火)9:00より独占生放送!
    http://www.wowow.co.jp/music/grammy/

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