正直言って全く見当のつかないのが最優秀新人賞だが、パフォーマンスするアーティストが受賞するケースが多いことを考えると、ジェイムス・ベイとトリー・ケリーに絞られる。ジョニー・デップに似ていることでも話題のジェイムス・ベイは25歳。イギリス人ながら、ライヴの模様を観客がアップしたYouTubeをきっかけにアメリカのレコード会社と契約し、アップル・ミュージックのキャンペーンに起用されるなどして一気にブレイク。ストリートで歌い、曲作りやパフォーマンスなど人を惹き付ける技を磨いてきた点はエド・シーランに通じるものがあり、しかもローリング・ストーンズのハイド・パークでのライヴや、テイラー・スウィフトのツアーにもオープニング・アクトとして起用されるなどミュージシャンからの評価も高い。
　
一方、トリー・ケリーは、ジャマイカとプエルトリコの血が流れる父親と、アイルランドとドイツの血が流れる母親との間に生まれた23歳。12歳の時に子供向けのオーディション番組「America’s Most Talented Kids」に出演して優勝するものの、契約したレコード会社からのデビューが思うようにうまくいかず、挫折。次に「アメリカン・アイドル」に出演するも、評価を得ることができず、挫折。そこで自らYouTubeにカヴァー曲やオリジナル曲を次々にアップすることで再デビューのチャンスをゲットした。そのトリー・ケリーのマネジメントはジャスティン・ビーバーの他に、カイリー・レイ・ジェプセンやアリアナ・グランデも所属している事務所。あまりグラミー賞に恵まれていないだけに、マネジメント的にも絶対にほしそう。ちなみにこの2人はパフォーマンスで共演することになっている。受賞レースを前にどんな歌いっぷりになるのか、見ている方もドキドキしそう。