社会人になっても作れる! 大人のための男友だち育成講座
2018/02/08(木)
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男友だちの付き合いかた7

丁度いい距離感を保てないならいっそ付き合う

男女の友情はちょっとしたことで壊れやすく、やはり同性同士の気軽な友人関係とはやや異質なものです。よく、男友だちの家にも気軽に泊まりにいく、なんていう人もいますが、正直、そんなつもりなく泊まりにいったのだとしても、そこで向こうから迫られたりキスされたりしても、文句を言えない状況であることは覚悟しておくべきです。それが世間の常識とずれている限り、世間の同情もひけません。

友情を大切にするのであれば、2人で同じ部屋に泊まらない、など最低限のルールを自分のなかで作っておく方がずっと安全です。また、お酒を飲む場合にも、恋人や女友だちがそばにいる場合よりは少し節制することをおすすめします。

また、自分は友人としてしか見るつもりのない相手が、自分に友情以上の好意を向けているのに気づいた場合、純粋な友人関係を取り戻すのはほとんど無理です。相手の気持ちを利用して、ものを頼んだり都合よく慰めてもらったりする関係は、相手をその気にさせながら対価を与えないため、結局はあまりいい結果に繋がりません。うまく距離を取ることと、自分にはその気がない、ということをはっきり示すのは最低限のマナーです。

また、男友だちに対して、独占欲を発揮して恋愛を妨害したり、彼の彼女を下に見たりすることは、余計な恨みを買うので絶対にしない方がいい。魅力的な男友だちと多くの時間を共有したい、と思うのは当然ですが、そこにほかの人に獲られたくない、という気持ちが混ざっているのを感じたら、それはもはや友情よりは恋愛感情に近いものですから、彼氏にしてしまった方がシンプルです。

Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images

  • 鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新の著書は今を生きる女性のお金の使い道や稼ぎ方について評した『オンナの値段』(講談社)。
    Twitter:@Suzumixxx
    http://lineblog.me/suzukisuzumi/

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