男友だちの付き合いかた3
ときには嘘も方便? 彼氏には言わないのが吉
何人かの友人と出かける際に男友だちが混じっている、というのならまだしも、自分の恋人が男友達と2人で食事をしたり飲みに行ったりすることに関して、快く思っていなかったり、不寛容だったりする男性は結構います。これは男女問わず、価値観が人それぞれなので、話しても平行線をたどりがちです。
そもそも、中学・高校が共学か男子校・女子校かでもかなり常識が違うし、元々同性同士で遊ぶ方が好きだという性格の人もいます。私自身がどちらかというと同性ばかりでつるんでいるタイプなのでよくわかるのですが、そういう人は同性が友だち、異性は恋愛対象、とはっきり分けていることも多いし、そもそも異性と2人で出かけるというとステレオタイプな想像をしがちです。
男女の友情についてはそれまでどういう人生を歩んでいたか、などが大きく考え方に影響しているため、意見のすり合わせをするよりも、適当にごまかしてあまり相手を刺激したり不安にさせたりしないことの方が重要に思えます。隠していると逆に浮気を疑われたり、やましい気持ちがあると勘違いされたりしそう、と考える人が多いようですが、女性はそもそも浮気を隠すのはとても得意なので、男友だちと2人で会うようなときは、適度な嘘もときには使って、わざわざ恋人の耳に入らないようにすることは、そんなに悪いこととは思いません。
Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新の著書は今を生きる女性のお金の使い道や稼ぎ方について評した『オンナの値段』(講談社)。
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