男友だちの付き合いかた2
すでに時効! 昔の元カレを掘り起こす
私や私の友人の、特別親しい男友だちは、かなり昔の元カレである確率がかなり高く、やましい感情を疑われながらも実は相当純粋な友情で結ばれていることが結構あります。そもそも付き合っていたということは、双方が相手に人間的な魅力を感じていたという事実がありますし、恋愛対象としてはうまくいかなくても付き合っていた頃の経験から相手がどんなことを喜び、どんなことに傷つくかなどいろいろなことに詳しいからです。
ただ、もちろん元カレすべてが男友だち予備軍にはなりません。それに、現在のパートナーがいる場合、昔の恋人と会うことを快く思わないことも多いはずです。まず、相手や自分に元通りに付き合いたいという気持ちが少しでも残っている場合はその気持ちを利用した都合の良い友だちごっこはできても、ゆくゆくはどちらかがストレスを抱えて関係が悪化する可能性大。また、別れて間もない彼では、付き合っていたときの記憶や別れたときの感情が生々しく残っているため、些細なことで喧嘩になったり、あるいは逆にセックスしてしまったりするのでこれもあまりオススメできません。
目安としては、相手にも自分にも現在のパートナーがいる場合は別れてから5年以上、どちらかがフリーの場合でも別れて10年以上経っていれば、あまりトラブルなく友人関係を続けられるようです。
Text: Suzumi Suzuki Photo: Getty Images
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)、『おじさんメモリアル』(扶桑社)など。最新の著書は今を生きる女性のお金の使い道や稼ぎ方について評した『オンナの値段』(講談社)。
Twitter:@Suzumixxx
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