特集 2014/12/10(水)
するもしないもあなた次第

ワークガールのためのセックスレス相談室

現代社会において、よく取り立たされる「セックスレス」問題。セックスは恋愛においてどこまで重要なの? もし、セックスレスでもそれ以外に満足していたら付き合い続けるべき? 結婚したら変わってしまうの?  20-30代の働く女子からヒアリングした、セックスレスにまつわるリアルなお悩みを、“女のプロ”の異名をとる川崎貴子さんが一刀両断。男と女の役割や思考の違い、社会的背景などを踏まえた分析をもとに、セックスレス問題への処方箋を出してもらいました。

>
<

2/7

処方箋その1

草食男子はセックスをルーティンに組み込むべし

彼は超受動系の草食男子。結婚も私からぐいぐい迫ってようやくしたという状態。もちろんセックスも彼から誘ってくることは皆無で、ここ5年ほどレスです。私から懇願しないともうセックスはなしととらえたほうがいいのでしょうか。自分に魅力がないからか、それとも実は浮気されているのではないかと心配です。(33歳 自営業)
  
EOL:まず、男が草食化してる、と言われてだいぶ経ちますけど、本当に今の男の子って平均的にみると昔より性欲が弱いのでしょうか。
  
K今は、アダルトコンテンツも充実しているし、インターネットのお蔭でいろいろな欲がひとりきりで満たせるというのはありますよね。また、今の若い男性と私が二十代だった頃の男性を比べても「セックスに対する前のめり度」にかなりの差がありそうです。今ならよっぽど、50過ぎのおじさんの方がギラギラしてますよ(笑)。
  
EOL:それって寂しいことなんでしょうか。
  
K :働いている女性からすると、草食男子っておすすめの結婚相手だったりするんですよね。共感力が高いうえ、お互いの立場も理解しあえるしマウンティングもしてこない。そのような意味で、一緒に仕事をしたり、共同生活を送りやすいのは断然草食系男子だと思います。このお悩みの女性は、5年ほどレスで浮気まで心配していて……と、深刻。でも、これは彼女が解決できる悩みですよね。そもそも、草食系だとわかって結婚に持ち込んでいる訳ですから、そこは腹を括らないと。彼に合わせてベジタリアンを極めるか、自分の肉食を鍛えて肉食系妻として君臨するしかありません。
  
EOL:鍛えるとはどういう意味ですか?
  
K自身の肉食力を鍛えて、したければ自分で言う、妻から誘う。「それが当たり前の我が家」という事にするということです。なぜなら、彼は草をハムハムするもとに生まれてきたわけですから(笑)。結婚のきっかけもそうですが、普段は対等なのにセックスだけは男性に求めて欲しいとか、気持ちはわかりますがそれはダブルスタンダードですよ。さらに、このまま彼のアクションを待ってたら「レス10年選手」という次のステージが口を開けて待っています。「私から懇願しないと……」ではなく、自分を卑下せずに、「自分が好きなときだけに、セックスができるルールでラッキー!」と、考え方を切り替えた方が精神衛生上にもいいです。
  
EOL:そこにどうしても自信がないなら、肉食男子をみつけるしかないと。
  
Kそうですね。どっちを取るかですから。でも、肉食系男子の悪い点もある。偉そうだったり、穏やかに二人で生活できなかったり。だから、その辺りは割り切って、誘う日も習慣化すればいいのではないかと思います。草食系はルーティンに弱いんで。「金曜日はカレーの日」みたいに。
  
EOL:ルーティンに弱い!(笑)
  
K金曜日だから当たり前だよね、みたいな(笑)。下手に色っぽい格好して挑発してみるとか、そういうプレッシャーを与えるようなことはしないで、ルーティンにしたほうがいいです。
  
EOL:この人のお悩みにもありますが、草食男子で、実は浮気してる可能性ってどのくらいありますか?
  
Kたまに、“隠れ草食系”もいますから何とも言えませんが、外部の肉食系女性に押されてなんとなく……というパターンはありそうですね。でも、よっぽど女性の方がお膳立てしないと、本来マメじゃないし嘘も下手なので、続かないと思いますよ。駆け引きしたりするのは草食系男子にとっては非常に面倒くさいことなんですよ。逆に肉食系男子の方が浮気率は高いですよ。彼らは“妻に(彼女)にだけED派”が多いですが。
  
EOL:パートナーにだけ欲情しない、ということですか?
  
K肉食系男子は恋愛そのものに欲情する人が多い。恋愛初期のドキドキ感を繰り返したい、相手を自分のものにしたいという欲求が強いです。だから、年数が経った“自分のモノ”と認識している妻には欲情しないんですよ。もし、レスだということで浮気の心配をしているなら、駆け引きせず、フラットに聞いてみるといいと思います。「実は、夫婦として心配になってしまっているんだ」って。あとは、つべこべ言わせずに「ルーティン」にしちゃいましょうよ。

「ワークガールのためのセックスレス相談室」トップへ

photo : GettyImages

  • PROFILE
    川崎貴子/1972年生まれ、埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性誌での執筆活動や講演多数。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。9歳と2歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)。現在、恋愛に関するコラム「酒と泪と女と女」をninoyaブログにて執筆中。http://ninoya.co.jp/category/ninoya_log/alcohol_lovers

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト