伝説の海外ドラマ「ツイン・ピークス」が帰ってきた!
2017/07/21(金)
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この機会にチェック!

おまけ:デヴィッド・リンチ映画おすすめ3本

『ブルーベルベット』(86)

いっけん静かで美しい田舎町で起こる不可解な事件や倒錯した世界という設定で、「ツイン・ピークス」の原点ともいえる作品。主人公を演じているのはカイル・マクラクラン。デヴィッド・リンチ監督の大作『デューン/砂の惑星』(84)でデビューした彼は、まさにリンチ作品の申し子なのである。ヒロインを演じたローラ・ダーンは『ワイルド・アット・ハート』でもヒロインを演じてリンチ作品の常連となった。今回、新作「ツイン・ピークス」にも出演。驚きの役で6話に登場する。

『ロスト・ハイウェイ』(97)

『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の7日間』(92)の次に監督した作品。劇場版に対する酷評や、ドラマ『オン・ジ・エアー』の打ち切りなど辛酸を舐めたリンチは、この間、5年ものブランクがある。妻殺害容疑をかけられた男の現実がねじれてゆく究極の不条理は、リンチ世界の極致。主人公を演じたビル・プルマンは、『インディペンデンス・デイ』(96)でアメリカ大統領を演じて一躍注目されたばかりの時期。サックス奏者を演じるにあたり、実際に吹けるまでトレーニングを積んでいる。

『マルホランド・ドライブ』(01)

ロサンゼルスに実在する“マルホランド・ドライブ”という道路を題材にしたミステリー。ふたりの女性の夢と現実と回想を錯綜させた構成で、カンヌ国際映画祭では監督賞を受賞。ナオミ・ワッツとローラ・エレナ・ハリングが“ふたり”の女性を演じている。当初は「ツイン・ピークス」のスピンオフドラマとして企画されたという経緯のある作品。長らく廃盤になっていたが、9月29日に4KリマスターされたBlu-rayが発売される。

Text: Takeo Matsuzaki Photo: Getty Images、Aflo

  • 松崎健夫(まつざき・たけお)
    映画評論家。『キネマ旬報』などに寄稿し、『WOWOWぷらすと』『ZIP!』『japanぐる〜ヴ』に出演中。共著『現代映画用語事典』ほか。

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