ポスト小松菜奈は誰? 日本映画の新世代女優たち
2017/03/16(木)
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注目!インディペンデント映画の若きミューズ

堀春菜(20) in 『空(カラ)の味』(5月1日~)

中学生の時、演技のワークショップに参加し、そこで出会った佐藤快磨監督からのラブコールで『ガンバレとかうるせぇ』(14)の主演を飾った堀春菜。この映画が釜山国際映画祭に招待され、ぴあフィルムフェスティバルでは観客賞に輝いたのをきっかけに、『time』(14)、『ぼくらのさいご』(15)など、彼女の主演作は数々の映画祭で受賞。そんなことから、インディペンデント映画の世界で、若きミューズ的な存在として活躍している。
 
最新主演作『空(カラ)の味』では、摂食障害であることを誰にも相談できず、孤独に苛まれてゆく女子高生を熱演。己との壮絶な闘いを乗り越えてゆく彼女の姿は、清楚な外見からは想像できないほど強烈な印象を残している。

『空(カラ)の味』
女子高校生の聡子は、ある日、ほんの少しの違和感を覚えはじめる。理由のない不安と止められない衝動。彼女は自分が摂食障害にあることに気付きながら、誰にも相談できずにいた…。塚田万理奈監督いわく「誰にも告げず、墓場まで持ってゆくつもりだった」という自身の体験を映画化。同様の悩みを持つ女性に勇気を与えるだけでなく、苦悩を乗り越えてゆく女子高校生の成長譚、あるいは、青春映画として深い感動を呼び起こす。インディペンデント映画の登竜門である第10回田辺・弁慶映画祭では、グランプリ、女優賞など主要賞独占の4冠に輝いた。5月1日より、テアトル新宿にてレイトショー公開。

Text: Takeo Matsuzaki

  • 松崎健夫(まつざき・たけお)
    映画評論家。『キネマ旬報』などに寄稿し、『WOWOWぷらすと』『ZIP!』『japanぐる〜ヴ』に出演中。共著『現代映画用語事典』ほか。

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