ネハン ミハラ ヤスヒロ
「ミハラ ヤスヒロ」の新ライン「ネハン ミハラ ヤスヒロ」のデビューコレクションとなった今回。歴史や伝統を再認識することの重要性を掲げ、ルックには日本人に馴染み深い大麻布が使用された。会場となった文化服装学院の地下駐車場には、無数のライトに照らされた無骨なランウェイの真ん中にドラムセットが用意されており、『[Alexandros]』のドラム庄村聡泰による生演奏とともにショーが開始。着物や浴衣を思い起こさせるルックは、全編を通してモノトーンで構成され、レイヤードやベルトマークの多用がまさに現代らしい空気感を加えていた。オーバーサイズ、アシンメトリー、ワンショルダーなどどこかアンバランスなルックを引き締めるのはモダンにアレンジされた下駄のシューズ。ボリューム満点のプラットフォームやスポーツサンダル風のディテールなど、現代のストリートカルチャーを取り入れながら、見事に調和させていた。終盤には東洲斎写楽の浮世絵を点描でプリントした生地も登場し、和のテイストを存分に打ち出したフィナーレとなった。
□芸術性 ★★
□東京らしさ ★★
□ショーの完成度 ★★★
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問い合わせ先/ソスウ tel. 03-5775-7143
http://www.miharayasuhiro.jp/