セントマーチンズを卒業し、2015年に自身のブランドをスタートした青木明子氏が手掛けるブランド。今シーズンのインスピレーション源は’90年代後半ということで、ボリュームのあるショルダーパーツやフューチャリスティックな質感の映画『フィフスエレメント』、また90年代後半のJ-POPに見られた金属的な音の感触など、当時一世を風靡したカルチャーを盛り込んだコレクションとなった。コルセットベルトでウエストラインを強調したシルエットと対比するようなボリュームショルダーやスリーブ。ボトムスはロングスカートやヒラヒラと舞うベルトディテールといった、こちらも細いウエストとの対比を意識したデザインが印象的。フェミニンな花柄にマスキュリンなピンストライプといった柄のコントラストや、着る人に自由度を与えるスポンテニアスなディテールなど、今の気分を反映したコレクションに、ファッショニスタも大絶賛。　
　
□将来性　★★★
□インパクト　★★★
□東京らしさ　★★
　
＜シトウレイさんコメント＞
「ここのがっこう」の卒業生のなかでいちばん、女の人の感情に寄り添い、女の人が本能的に着たい、好きだ、と思うものをつくっています。今回は少しフェティッシュな要素が織り込まれていました。期待しているデザイナーさんです。