ハリウッドは意外なほどコツコツ&ハード
―どうやって解決していったんですか?
柴咲:結局、信じるのは自分の“気持ち”ですよね。その時感じるキャラクターの心理状態を見失わないように、と思いました。あとはもう、慣れしかない。ひたすら何回もやって、反復するしかなかったです。
―出演してみてハリウッド映画のイメージは変わりました?
柴咲:コツコツ組み立てていくんだなぁと知りました。もっと、大胆に(映画を)作っているんだと思ってたんです。でもほんの小さいなことの積み重ねで……。1カット1カット撮っていく。そこに表情とか心情を重ねていってキャラクターができ、ひとつの作品ができていくのはどこも変わらないと実感しました。「やっぱり、そうだよなぁ。現場ってそういうものだよなぁ」と。
―撮影は大変でしたか?
柴咲:VFXはグリーンだかブルーだか、もう忘れちゃってうろ覚えなんですが、その中でやってました。でも、基本的にはスタジオに大きなセットがあってその中で撮影してました。セットはロンドン、ハンガリーのブダペスト。3ヶ月ロンドン、3週間ブダペストでしたね。
―それだけ長いこといると食事とか大変ではなかった?
柴咲:ハンガリーが先だったんですけど、結構食事が合わなくて……。監督も合わなかったみたいです(笑)。苦手なラムが結構頻繁に出てきたので、穀物系でなんとかお腹をごまかしてました(笑)。
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柴咲コウ
1981年、東京都生まれ。1998年にデビュー。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』『食堂かたつむり』『少林少女』での主演のほか、『大奥』『容疑者Xの献身』『舞妓Haaaan!!!』『どろろ』など話題作に多数出演。2002年には音楽活動も開始。今回の作品がハリウッドデビュー作となった。2014年は『真四谷怪談』などの公開を控えている。
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『47RONIN』(フォーティーセブン・ローニン)
監督/ カール・リンシュ
出演/キアヌ・リーブス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ
字幕監修: 冲方丁 「天地明察」、「光圀伝」
製作/ユニバーサル・ピクチャーズ
配給/東宝東和
TOHOシネマズ 日劇ほか全国大ヒット上映中