愛くるしい子役から成長 “アメリカの安達祐実”!?
クリスティーナ・リッチ
こうしたオフビートな個性を輝かせるフィルムメーカーたちにも世代交代の波が訪れたのはあきらかだった。クエンティン・タランティーノを筆頭に、比較的低予算で切れ味鋭い作品を撮ってみせるフレッシュな才能が続々と登場。日本でも大手映画会社の傘下に入らない劇場で単館上映され、'80年代半ばから続く「ミニシアターの時代」を彩った。
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『バッファロー'66』('98)
'80年 代 にNYでミュージシャン兼画家として活動していたアーティスト、ヴィンセント・ギャロの劇場用長編映画デビュー作。監督・脚本・主演・音楽を手がけてカルト的な人気を獲得。
文・選: 野中モモ(ライター、翻訳家)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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野中モモ
ライター、翻訳家。音楽、映画、メディア史などの分野を手がける。著書『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』。訳書に『バッド・フェミニスト』(ロクサーヌ・ゲイ著)、『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』ほか。自主制作出版物オンラインショップ「Lilmag」の店主を務める。 -
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