フランスから世界に飛び立った脚本・監督も手がける才女
ジュリー・デルピー
フットワーク軽く国際的に仕事をする女優たちも時代の変化を反映している。'80年代にレオス・カラックスやゴダールの作品で鮮烈な印象を残したジュリー・デルピーはアメリカに拠点を移し、リチャード・リンクレイター監督の『ビフォア・サンライズ』 ('95年)に出演。ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督『トリコロール/白の愛』 ('94年)も忘れがたい。
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『ビフォア・サンライズ』('95)
公開時のタイトルは『恋人までの距離(ディスタンス)』。長距離列車で偶然に出会ったふたりの一晩だけの淡いロマンス。その後、続編『ビフォア・サンセット』('04年)、『ビフォア・ミッドナイト』('13年)が製作される長寿シリーズに。
文・選: 野中モモ(ライター、翻訳家)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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野中モモ
ライター、翻訳家。音楽、映画、メディア史などの分野を手がける。著書『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』。訳書に『バッド・フェミニスト』(ロクサーヌ・ゲイ著)、『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』ほか。自主制作出版物オンラインショップ「Lilmag」の店主を務める。 -
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