ヒッチコックのミューズはスクリーンから王室へ
グレース・ケリー
近寄り難い大美人と言ったら、やっぱりグレース・ケリーでしょう。ヒッチコック監督が、たぶん最も憧れた女性。『裏窓』('54年)、『泥棒金』('55年)でそのノーブルな美貌が見られます。
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『泥棒成金』('55)
南仏のリヴィエラを舞台に、引退した伝説の宝石泥棒(ケーリー・グラント)と令 嬢(グレース・ケリー)の恋のかけひきを描く、ヒッチコック監督作。
文・選:中野 翠(コラムニスト)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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中野 翠
コラムニスト、エッセイスト。『サンデー毎日』に1985年から続く人気コラムをもつほか、映画評論では『週刊文春』のシネマチャートでもおなじみ。近著に、学生運動まっさかりの'60年代の青春を回想した『あのころ、早稲田で』(文藝春秋刊)がある。 -
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