特集
2016/06/20(月)
セレブ御用達のチョコレートショップで見っけ!

ニューヨーク発、チョコレートの最新トレンド「Farm to Bar」って?

セレブリティが訪れることで有名な、ニューヨークのチョコレートショップ「マリベル」。オーナーでショコラティエでもあるマリベル・リーバマンさんは、2015年ブルックリンにも「カカオマーケット」をオープン。どちらの店でも、トレンドの最先端「Farm to Barチョコレート」が人気の兆しだとか。
今回は、マリベルの中米のカカオ豆の買い付けに同行し、普段はあまり見られないチョコレート工場にも潜入! ニューヨークでの人気商品や、日本で買えるマリベルのチョコ情報をレポート!

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part2 マリベルに教わる

乾燥カカオ豆がカカオマスになるまで [ロングアイランドの工場編]

場所は変わって、ここはニューヨーク。ロングアイランドにあるマリベルの工場だ。

Cleaning [選別]
「まずは豆の品質チェックから。ここでは重さで選別する機械を利用して、万が一混入しているゴミがあれば取り除きます」

Roasting [焙煎]
「カカオ豆を焙煎する目的は2つ。ひとつは香ばしさとおいしさを引き出すこと。もうひとつはピーナッツのようにへばりついている薄皮(ハスク)をはがしやすい状態にすること。薄皮まで取り除かないとなめらかなチョコレートになりませんからね」

Winnowing &Grinding [吹き分け&粉砕]
「もろくなった豆を砕きながら風を送って、薄皮を、カカオの胚芽から分離させます。均一に砕かれた胚芽は『カカオニブ』と呼ばれていて、まだ砂糖は加えていなけれど、心地よい苦味と渋みがおいしくポリポリ食べられます。ブルックリンの『カカオマーケット』でも人気の商品なのよ!」

Refining [微粒化]
「次に石でできたローラー2本でカカオニブをはさむようにして圧縮し、しっとりとしたフレーク状にしてきます。これを何度か繰り返したら、今度は『ボールミル』と呼ばれる機械へ移します。小さな金属玉をすり合わせるようにして摩擦熱を生み、さらに細かいなめらかな粒子にするのです」

Conching [精錬]
「コンチングはロングアイランドの工場での最終工程。カカオニブには約55%のカカオバターと呼ばれる脂肪分が含まれているのですが、これを摩擦熱によって溶かし、とろっとした液体にするのが目的です。温度は45℃ぐらいで、時間は何時間も。コンチングの温度や時間はショコラティエによって違うので、それぞれが個性を出そうと研究している、とても重要な工程です」

>>そしていよいよ、ブルックリン。ガナッシュはどうやってできている?

photo : kosuke Matsuo text : Noriko Yokota special thanks : Noriko Iwaki, Aki Tajima

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