ショーツのデザインは時代を映す鏡
'60年代以降は、パンツに求められるものが、耐久性からデザイン性へとシフト。白や無地が当たり前だったショーツに、カラーやプリントが加わり、科学技術の発展に伴い化学繊維も用いられるように。
そして、'80年代にはハイレグやTバックなど、ファッションの一部としてのショーツも誕生し、'90年代初頭には「カルバン クライン」が発表したボクサーパンツが大流行。
2000年代にはローライズスキニーパンツの流行とともに、より過激な紐パンも登場。だが昨今は、アンダーウェア業界もよりエフォートレスなムードが台頭し、上質な素材で履き心地のよいオーソドックスなショーツの人気が続いている。
どんなに時代や流行が移り変わっても変わらないこと―ーそれは、ショーツは人に自由と快適さをもたらし続けているということ。100年前に誕生したプチ・キュロットに、感謝せずにはいられない。今後100年でパンツはどう進化していくのか、と思いを馳せながら……。