広告を巧みに利用
1927年、現代社会における七不思議は何か?と問われた、スイス出身の偉大な詩人、ブレーズ・サンドラールは、「広告」と答えている。「プチバトー」は最初から“宣伝”によって異彩を放っていた。創業者のエティエンヌ・バルトンは、印象的なキャッチコピーを次々と発表した。「プチ・キュロット:子どもたちにきちんとした身なりを」、「プチ・キュロットを身に着けること、それは良いものと美しいものを愛すること」……。そのキャッチコピーは、さまざまな広告賞にノミネートされ、全国紙から雑誌、地方紙まで、数多くのメディアの見出しに登場した。ライバル会社たちは「『プチバトー』は膨大な費用を広告に費やしている」と非難するも、その広告によってショーツは一般市民に浸透していった。