エディターズPICK
2016/08/19(金)

エル・デコエディターSAORIの「はじめてのミラノ・デザイン・ウィーク」vol.2

前回のリポート「はじめてのミラノ・デザイン・ウィーク」では、個人的に気になったブランドの展示をざっとお届けしました。前回記事はこちら。今回は前回ご紹介しきれなかったものの中から、最先端の技術が光っていた繊維素材を使った展示をピックアップ。テキスタイルブランドのインスタレーションはもちろん、このブランドがこんな展示を!?と驚きに溢れたプレゼンテーションを、またまた超私的目線でリポートします。

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アイシン

今年の「アイシン」は、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんと、ロンドンで活動するデザインエンジニアの吉本英樹さんとコラボレーション。鈴木さんは、「アイシン」の原点である「おえかきミシン」を使い、透け感のある素材にグルグルと試し描きのようなラインを刺繍。なんと、布地は6000m、1500本もの布を会場にたらし、布の森が光を浴びてゆらゆら揺れる、美しい空間を作りだしていました。一方、吉本さんは、こちらも「アイシン」の真骨頂である自動車のギアから着想を得た光のインスタレーションを披露。ギアで表現した木の幹をタッチすると光のパワーが集まり、一定のパワーが集まるとキラキラとパワーを放出して辺り一面が輝きに満ちる、という仕組み。刺繍というアナログな鈴木さんのインスタレーションと、デジタルを駆使した吉本さんのインスタレーションがかけ合わさった、二面の世界観を楽しめる展示でした。

光の入り方がとても綺麗な会場だったので、木漏れ日のような光の模様が床に落ち、しばし時を忘れてしまうような美しいインスタレーションでした。奥には「おえかきミシン」を試すことが出来るコーナーも。 photo:Daisuke Ohki

触ると楽しい、吉本さんの展示。今回の展示で、「アイシン」は「Milano Design Award 2016」で「Best Engagement by IED」を授賞しました。 photo:Daisuke Ohki

  • 7月7日発売の『エル・デコ』本誌でもミラノ・デザイン・ウィークの詳細なリポートを掲載中。詳しくは最新号をチェックして。

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