エル・デコエディターSAORIの「はじめてのミラノ・デザイン・ウィーク」vol.2
前回のリポート「はじめてのミラノ・デザイン・ウィーク」では、個人的に気になったブランドの展示をざっとお届けしました。前回記事はこちら。今回は前回ご紹介しきれなかったものの中から、最先端の技術が光っていた繊維素材を使った展示をピックアップ。テキスタイルブランドのインスタレーションはもちろん、このブランドがこんな展示を！？と驚きに溢れたプレゼンテーションを、またまた超私的目線でリポートします。
通りを行き交う人々が必ず二度見するほど、街並みに融け込んだインスタレーション「アルカンターラ® マジックホテル」。
アルカンターラ®
ブランド名でもあり、素材名でもある「アルカンターラ®」とは、高級車のシートにも使用されている柔らかなスエード調の人工皮革のこと。モードなセレクトショップ、ディエチ・コルソ・コモのすぐお隣の建設中の建物の足場を利用して、「アルカンターラ®」は建物そのものを生地でラッピング。およそ17×12ｍという巨大な「アルカンターラ® マジックホテル」が出現していました。パッと見ただけでは気付かず通り過ぎてしまいそうになるほど、精巧に再現された建物の外見は、よく見ると、全て人工皮革「アルカンターラ®」のプリント生地！ 日が暮れると窓が開き、プロジェクションマッピングで宿泊する人々の姿が映し出されるという仕掛けでした。
近くでよく見ると、「アルカンターラ®」生地が使用されていると分かります。せり出したバルコニーにも窓が描かれ、だまし絵のように芸が細かい！
夜になると窓が開き、ホテルの宿泊客の様子が映し出される。
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A.KA Tokyo
tel.03・5413・3305
http://www.alcantara.com/ja/index.do
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7月7日発売の『エル・デコ』本誌でもミラノ・デザイン・ウィークの詳細なリポートを掲載中。詳しくは最新号をチェックして。