エディターズPICK 2013/7/1(月)
30歳からの“うつわ”入門【vol.11 青木良太さん編】

時空を超える器に思いを込める、陶芸家・青木良太さんにインタビュー!

岐阜県土岐市にスタジオを構えつつ、世界を舞台に活躍する若手陶芸家、青木良太さん。台湾国際陶芸ビエンナーレ特別賞ほか国内外での受賞歴多数、独自に釉薬の研究を重ね、金や銀といった通常は陶芸に使わない素材を取り入れたり、“誰にもできないこと”に挑戦し続ける青木さんに、器の魅力についてインタビュー!

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パック入りのまま食べたら味気ない市販の弁当も、青木さんの器にのせ変えれば立派な一皿に大変身!
photo : Hiroyuki Seo

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器に対する美意識が高い日本

―海外でも活躍されていますが、外に出たことで感じた日本の伝統や美意識について、思うところがあれば教えてください。
展覧会を通じて、いろいろ海外へ行かせてもらっていますが、人の家に招かれることがあります。その時は必ず食器棚と台所を見せてもらっています。それを見たら、どんな生活スタイルなのか、がわかるものです。ヨーロッパやアメリカの人たちは、白いプレートだけ、がほとんど。27cmくらいの白いお皿ばかり、10枚ほど持っている。でも、それでいいんですよね。料理をのせるための器は。
スイスのバーゼルに住んでいる陶芸家のアーノルド・アンネンさんの家では白いプレートに最初はホワイトアスパラがでてきて、次に肉、パスタとだしてくれました。毎回、お皿は変えるのですが、いつも同じスタイルの皿。向こうの人はそれが普通のようです。
 
けれど日本では一般の主婦の方も「これは肉じゃがのお皿」「これはサンマ皿」とこだわりがあるじゃないですか。これって世界的に見ても、日本だけじゃないですか? ここまで器に対しての美意識が高いのは。器に対してこだわりを持って大切に使う。そのせいか、日本って世界でダントツに陶芸家が多い国なのです。野球でいったら、日本がメジャーリーグ。だから必然と陶芸が時代に残り、技術が発達して伝統として受け継がれているのではないでしょうか。
 
―今後、目指していることを教えてください。
たとえば1000年後、「2000年の時代にどんな陶芸家がいた?」という会話が出たときに「日本に青木良太という陶芸家がいたね」って言われてみたいです。

  • 器好き必見! 青木さんの作品が世界中で買えるオンラインショップがオープン
     
    「陶芸家・青木良太さんの作品はどこで買えるの?」という声に応え、オンラインストア「RYOTA AOKI POTTERY」が2013年6月27日(木)にローンチ。定番のカップやお皿、ミルクピッチャーなどの食器類「TABLE WARE」、一点モノのアート作品やお茶道具「SPECIAL」、展覧会でも見られない、実験作品の数々「LABORATORY」の3つのコーナーからなる。作品は今後も増えていく予定。お気に入りを探して!
     
    「RYOTA AOKI POTTERY」
    http://www.ryotaaokipottery.com/

  • 青木良太(Ryota Aoki)/新進気鋭の若手陶芸家。従来の枠にとらわれることのない斬新な作風で、数々の賞に輝く。陶芸のみならず、ファッション業界とのコラボ、陶芸家を応援するポータルサイトやSNSなど、精力的に活動を行っている。このたびオンラインストア「RYOTA AOKI POTTERY」がオープン。

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text : Chieko Koseki

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