>
<

写真左下から/杖にトレイやiPad用の溝をつけた「Together Canes」シリーズは、現代に暮らす高齢者をサポート。 3Dプリントのシェードの中に手吹きのムラーノガラスを閉じ込めた照明、.exnovoの「Rhizaria」は、網状の有孔虫からの着想。 ジャワ島の職人たちの伝統技術によって作られたパーティション「BILIK」。

 

photo : DANIEL PEH K.L.(BILIK)

2/13

イタリアとシンガポールの若き才能が融合!

ヤング・デザイナー部門 (Young designer talent)

ランザベッキア+ウェイ(Lanzavecchia + Wai)
 
イタリア出身のフランチェスカ・ランザベッキア(写真右)とシンガポール出身のハン・ウェイ(左)。ドローグ・デザインの設立者、ハイス・バッカーのもと、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンで学んだ二人。人体と物体の関係性に興味を持つランザベッキアと、素材の融合に関心を持つウェイ。異なる発想が合体し、コンセプチュアルなデザインが開花!
 
【ランザベッキアに聞く、二人のデザインの方向性】
 
Q あなたたちをひと言で表すとしたら?
 
A  ストーリーテラーです。素材やものの形を使って、時に私的な、時にすべての人に向けた物語を描いています。デザインは、私たちのコミュニケーション手段です。
 
Q あなたは初期に、コルセットやギプスをデザインしていますが、「TogetherCanes」はその延長としてデザインしたものですか?
 
A  「Together Canes」の3タイプの杖は、「Proaesthetics (人工装具と美学という言葉からなる造語)」という考えからきています。補装具の役割を考え直し、日常的に使えるものにしたいという願いから作られました。美しいかたちは、機能も優れているのです。
 
Q 3Dプリンターと職人の手工芸という両極端な手法の今後を、どのように考えていますか?
 
A  どちらの技術も発展させ、よい部分を活かしあうべきではないでしょうか。技術の進歩と、伝統的な手工芸の見直しによって、イノベーションは起こるものだと思っています。
 
Q デザイン賞をとる重要性とは?
 
A  私たちは2009年に、デンマークの文化省の賞を受賞し、スタジオを設立することができました。もしも受賞していなければ、今頃どこで何をしていたでしょうか? 私たちは好運にもデザインという仕事ができていますが、それはとても移ろいやすいもの。賞の受賞は、私たちが夢を追いかけ続けるのをサポートしてくれるものです。

  • 写真上から時計まわりに/スクリーンに映し出される「EDIDA」のロゴ。 会場でランザベッキア+ウェイの二人をキャッチ! デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞して、スピーチをする中央のエドワード・バーバー。右がジェイ・オズガビー。  

「「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード2014」全13部門の受賞作を発表!」トップへ

Photo:ANDREA GARUTI、NOBUO YANO(ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS ceremony) Styling:Ravaiolisilenzistudio Text:MARIA CRISTINA TOMMASINI

  • 『エル・デコ』 No.132も今すぐCHECK!

     
    雑誌『エル・デコ』No.132では、人気のグリーンを大特集。プロがアドバイスする植物のスタイリング術から、今いちばんホットなテラリウム、テラスや庭で緑を満喫するためのアウトドア家具や、センスのいい花&多肉植物が買えるショップリストまで、まとめてお届け。そのほか、ハイセンスなバスルームを実現するアイテムやアイディアの紹介など、MYインテリアをアップデートさせるスペシャルな1冊に。 
      
    >>購入、詳細についてはこちら

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へエディターズPICK一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

インテリア・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト

TODAY'S LIST

RANKING
LATEST