イタリアとシンガポールの若き才能が融合!
ヤング・デザイナー部門 (Young designer talent)
ランザベッキア+ウェイ(Lanzavecchia + Wai)
イタリア出身のフランチェスカ・ランザベッキア(写真右)とシンガポール出身のハン・ウェイ(左)。ドローグ・デザインの設立者、ハイス・バッカーのもと、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンで学んだ二人。人体と物体の関係性に興味を持つランザベッキアと、素材の融合に関心を持つウェイ。異なる発想が合体し、コンセプチュアルなデザインが開花!
【ランザベッキアに聞く、二人のデザインの方向性】
Q あなたたちをひと言で表すとしたら?
A
ストーリーテラーです。素材やものの形を使って、時に私的な、時にすべての人に向けた物語を描いています。デザインは、私たちのコミュニケーション手段です。
Q あなたは初期に、コルセットやギプスをデザインしていますが、「TogetherCanes」はその延長としてデザインしたものですか?
A
「Together Canes」の3タイプの杖は、「Proaesthetics (人工装具と美学という言葉からなる造語)」という考えからきています。補装具の役割を考え直し、日常的に使えるものにしたいという願いから作られました。美しいかたちは、機能も優れているのです。
Q 3Dプリンターと職人の手工芸という両極端な手法の今後を、どのように考えていますか?
A
どちらの技術も発展させ、よい部分を活かしあうべきではないでしょうか。技術の進歩と、伝統的な手工芸の見直しによって、イノベーションは起こるものだと思っています。
Q デザイン賞をとる重要性とは?
A
私たちは2009年に、デンマークの文化省の賞を受賞し、スタジオを設立することができました。もしも受賞していなければ、今頃どこで何をしていたでしょうか? 私たちは好運にもデザインという仕事ができていますが、それはとても移ろいやすいもの。賞の受賞は、私たちが夢を追いかけ続けるのをサポートしてくれるものです。
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写真上から時計まわりに/スクリーンに映し出される「EDIDA」のロゴ。 会場でランザベッキア+ウェイの二人をキャッチ! デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞して、スピーチをする中央のエドワード・バーバー。右がジェイ・オズガビー。
Photo:ANDREA GARUTI、NOBUO YANO(ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS ceremony) Styling:Ravaiolisilenzistudio Text:MARIA CRISTINA TOMMASINI
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