「家族になろう」
「家族になろう」/『ブルーバレンタイン』
恋をしているときは、相手のどんなところも“良いところ”として見てしまい、どんなところも“好き”になってしまうものだ。ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)の夫婦もかつては互いに夢を語りあい、輝く未来を夢見ていたけれど、いつの間にか相手に不満を抱くようになっていた。ディーンは家族と過ごす時間を大切にしたいと日雇いのペンキ塗りの仕事を選んだ。看護師として忙しい毎日を送るシンディは彼にもっと自分を高める仕事、自分らしい仕事をしてほしいと願っている。愛し合った過去の2人、価値観の違いで喧嘩ばかりの現在の2人、過去と現在の2人が出す未来の形とは……。
女子的シネマ名言は「家族になろう」。元恋人の身勝手な行動で妊娠してしまったシンディ。中絶できずに病院を出た彼女にディーンがプロポーズしたときの言葉。「結婚しよう」よりも深いを愛を感じる一言。
-
『ブルーバレンタイン』(Blue Valentine)
2010年
DVD ¥3,990 発売中
監督/デレク・シアンフランス
出演/ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ
発売元/バップ
問い合わせ先/バップ
http://www.vap.co.jp/
text : Rie Shintani