「僕は、そばにいます」
「僕は、そばにいます」/『マリリン 7日間の恋』(エディ・レッドメイン)
どんなに強い女性でも、一人のとき、心やすらぐ人と一緒のときは無防備になるものだ。セックスシンボルとして歴史に名を刻むマリリン・モンローもそのひとり。華やかな世界に生きた彼女の驚くほど孤独な私生活、そして彼女の人生のなかで最もピュアなロマンスを描いたのが、『マリリン7日間の恋』だ。『王と踊り子』の第3助監督だったコリン・クラークが40年もの間、胸に秘めてきた実話とあって胸に迫ること必至。マリリンに究極に近づいたと言えるミシェル・ウィリアムズの容姿と演技が素晴らしく、また、ただ一人彼女の不安や苦しみを理解したコリンを演じたエディ・レッドメインの一途さもいい。
女子的シネマ名言は「僕は、そばにいます」。スランプに陥ったマリリンに付き添うコリンが言った優しいセリフ。叶わないと知っていても止められないコリンの憧れにも似た恋心が切ない。
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『マリリン 7日間の恋』(My Week with Marilyn)
2011年
DVD ¥3,990 発売中
監督/サイモン・カーティス
出演/ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン
発売元/カルチュア・パブリッシャーズ
販売元/角川書店
公式サイト/http://marilyn-7days-love.jp/
問い合わせ先/角川書店
http://www.kadokawa-pictures.jp/
text : Rie Shintani