(上)「The Sense of an Ending(邦題「終わりの感覚」)」
(下)「モンテクリスト伯」ワイド版 岩波文庫(岩波書店)

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シェヘラザード・ゴールドスミス(ファッションコラムニスト・『ロケット』ディレクター)

【本】
・「The Sense of Ending」 
ジュリアン・バーンズ(※)著

英国を代表する作家、ジュリアン・バーンズが2011年にブッカー賞に輝いた作品。60年代に高校時代をともに過ごした仲良し男子4人組。そのうちの1人が自殺したことで、主人公はその謎を追いかけていく。邦訳は「終わりの感覚」(新潮クレスト・ブックス)で読める。

・「モンテクリスト伯」
アレクサドル・デュマ(ペール)作
若くして出世したフランス人の船乗りエドモンが、その成功のため妬まれ陥れられ岩窟に投獄され、婚約者と結婚目前で引き裂かれる。濡れ衣を着せられ、絶望の淵に立つエドモンが脱獄し、財宝を手にしたモンテ・クリスト伯爵として生まれ変わり、自分を陥れた人間に次々と復讐を果たす物語。ミュージカル化や映像化された回数は数えきれないほど。あらゆる“復讐もの”の下敷きとなっている、名作中の名作。

 「好きな作家が多すぎて選ぶのに困るけれど、最近ブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの作品はどれも素敵。ドラマチックなお話も昔から好き。ずっと好きな作品を訊かれたら『モンテ・クリスト伯』と答えるわ。(シェヘラザード)」

  • Photo : Kazuki Watanave(4×5)

    シェヘラザード・ゴールドスミス(コラムニスト、環境活動家、ソーシャライト)
    女優である母と資本家の父との間に生まれ、10代には英国を代表する"It"モデルとして「ハーパース・バザー」などで活躍。その後、複数ビッグメゾンのマーケティング部門でのキャリアを経て、雑誌にオーガニックフードやファッション、環境問題に関するコラムを寄稿するようになる。元夫で労働党議員だったザック・ゴールドスミスとの間に3児を持つママでもある。現在も新聞を中心にコラムを執筆し、4カ国語を操りながら世界中を取材するなど精力的に活動中。2003年、ジュエリーブランド「Loquet(ロケット)」をローンチ。

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