ニュース 2013/12/27(金)
赤いソールが繋ぐカラダと靴のフェティッシュな関係

映画『ファイア by ルブタン』靴から始まる官能の宴

「靴をデザインするとき、イメージするのは靴だけを履いた裸の女性」と語ったことで有名なシューズデザイナー、クリスチャン・ルブタン。彼が憧れ続けた舞台「クレイジーホース」とコラボレートし、世界中のモードファンを虜にした伝説のヌードショー“ファイア(原題:Feu=フ)”が3Dで映像化されて公開! 伝説の舞台に参加したダンサーたちとのインタビューから見えてきた、靴とカラダの関係とは?

©Antoine Poupel

●パリのショーダンサーのプロ根性
 
ムーラン・ルージュやリドと並び称される、パリ・ナイトショーの最高峰の劇場「クレイジーホース」。今やパフォーマンスアートの殿堂として独自の発展を遂げ、毎夜世界的セレブがやってくることで有名。そんな舞台で2012年、特別に80日間だけ上演された「クリスチャン ルブタン」をフィーチャーしたショー“ファイア”。女性の身体美を極限にまで引き出した、ルブタン本人が“歩き方の美”をテーマにした演出と、レッドソールとのコラボレーションに酔いしれたファッショニスタは数えきれないほど。厳しい身体的条件と審査で選び抜かれたダンサーに、靴と身体の関係を尋ねた。
 

———ダンス歴を教えて頂けますか?

ダンサー、ローザ・チカゴ(以下R):わたしは11歳でダンスを始めて、徐々にプロになるための訓練を重ねてきました。17歳でプロとして踊り始めてからクレイジーホースに来るまでは、いろいろなところで踊ってきました。豪華客船の舞台やカジノ、海外でのキャバレーなど。クレイジーホースはずっと前から憧れていました。なんといってもフランスでは有名な場所ですから。
同、ロア・バイナ(以下L):わたしは6歳からクラシック・ダンスを始めました。子供の頃からずっとダンサーになりたいと思って、スポーツを学びつつダンスを続けていました。その後クレイジーに合格し、いま8年目を迎えています。
振付家兼ダンサー、パトリシア・フォーリー(プシコ・ティコ/以下P):(「クレイジー」歴最長の)13年です。

——―クレイジーホースで踊ることの魅力はどんなところにありますか?

L:まずここで踊れること自体、ダンサーとしてとても恵まれたことだと思います。
R:ここのダンスは特別です。それにクレイジーには家族的な親密さがあるので、とても守られて、大事にされている印象があります。
L:女性を作る、女性のための場所。各自のキャラクターに沿って女性らしさを発展させてくれますから。
P:「クレイジー~」はわたしにとって 表現の自由の象徴です。そしてアーティスティックなクリエーションにおいてつねに、より優れたものを目指すところ。新しいテクノロジーを使い、新しい技術を磨きながら。いわば前進することの象徴でもあるのです。

  • 『ファイア by ルブタン』

    ヌードとアートの危険な出会いから生まれた、過激なまでに美しい、パリ・ナイトショーの最高峰<クレイジーホース>。
    その舞台で、たった80日間だけ上演され、世界が熱狂した、クリスチャン・ルブタン演出のショー<ファイア>。その陶酔への招待状が、今、あなたの手に―。
     
    監督:ブルノ・ユラン  音楽:ミルウェイズ、デイヴィッド・リンチ『エレファント・マン』他

    出演:クリスチャン・ルブタン、クレイジーホース・ダンサー
    配給:ギャガ
    ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開 

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  • クリスチャン・ルブタン

    1963年、フランス、パリ生まれ。労働者階級地区で母子家庭で育つ。少年時代からナイトクラブに出入りし、ショーのダンサーたちの美しさに魅了される。彼女たちのファッション、なかでも靴に興味を抱き、靴のデザインを考え始める。その後、「エルメス」、「シャネル」、「イヴ・サンローラン」、「ディオール」などで靴の製作に携わり、1992年、自身の名を冠したブランド「クリスチャン ルブタン」を設立。エレガントでセクシーなシューズは多くの女性たちの心を掴むと、名だたるハリウッドセレブリティ達にその人気が広まり、瞬く間に世界を代表する高級シューズブランドとしての今の立場を確立することとなった。

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