モード界も認める演技派デイン・デハーンが選ぶ今年のベスト映画
読者が選ぶ今年のNo.1映画「ELLEシネマ大賞」。年末の投票に先駆けて、続々と著名人や映画関係者から寄せられた私的ベストを公開中! 「プラダ」のキャンペーンでも存在感を発揮した、デイン・デハーンも参戦。伝説の俳優ジェームズ・ディーンを演じた『ディーン、君がいた瞬間』(12月19日公開)の見どころとともに、映画好きならではの今年No.1映画の推薦コメントが熱い!
今年観たNo.1映画は『エクス・マキナ』
―さて、日本版エルでは今年初めて、読者投票による「ELLEシネマ大賞」を開催します。あなたが今年観た映画で、いちばんよかったと思う作品について教えてください。
今年は本当に撮影が忙しくて、あまり映画を観られなかったんだ。でも、そのなかで面白かったものをピックアップするなら……この2本かな。
まずは『エクス・マキナ(原題)』。すっごく、すっごく好き。ストリーの展開も良かったし、実際にもう存在している最新テクノロジーが進化していったらこうなる……と思えるリアルな状況を目の当たりにしたり、人間と人間に限りなく近いAIとの鬼気迫るやりとりを観ながら心理的にとても追い詰められていったりしたんだ……。そしてなんといっても、演じているキャストは主に4人(アリシア・ヴィキャンデル、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソン、ソノヤ・ミズノ)しかいないんだけど、全員の演技が素晴らしかった。本当に興奮した。是非「ELLEシネマ大賞」を獲ってくれることを願うよ。
それから単純に面白かった作品としては 『ジュラシックワールド』。とにかくもう、「面白い」のひと言につきるのが、この映画。最後のシーンで、遺伝子組み換え恐竜と古代から甦った恐竜が戦うシーンは興奮したね。
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『エクス・マキナ(Ex Machina)』
有名な検索エンジンを運営するIT企業に勤めるケイレブ。ある日、山奥にある社長ネイサンの自宅兼開発施設に招待される。ケイレブは開発中の人工知能(AI)をさらに進化させるため、チューリングテストの相手として選ばれたのだ。そこにいたのは通常のAIをはるかに凌ぐ知能をもつ美しきAI、エイヴァ。毎日ふたりですごすうち、ふたりの間には恋愛感情までもが生まれてくるが、急速に進化するエイヴァはやがて……。『ザ・ビーチ』や『28日後……』などの小説家・脚本家として知られるアレックス・ガーランドの監督デビュー作。イーロン・ムスクやホーキング博士も唸らせた内容は世界中で評判に。ロッテントマトでは90%以上の満足度を誇るなどSFスリラーの傑作として話題となった。日本未公開。
Text: Kuriko Sato